第473話 あら、正式名称でしたか…。

Walkmanから始まる、音楽の「個人化」(みんなで聴くもの→個人で聴くものへの変化)が進み、それと同時に、高価格でよい音を出すオーディオシステムも市場が縮小化してきた。CDが発売されたのは、私が中学生のころだと記憶しているが、それまでは大きなLPレコードを聴くために、それなりのご家庭なら、それなりにしっかりしたオーディオシステムを持っているところが多かった。残念ながら、狭小住宅、しかも長屋に住む貧乏家族の息子だったので、中学生になって、「ビートルズのレコードが聞きたい!」と強く要求するまでは、テレビとラジオくらいしかなかった我が家だったので、それほどオーディオメーカーには詳しくないのだが、それでも、海外製ではマッキントッシュ(AppleのPCではない)やBOSE、国内でもビクター、サンスイ、オンキヨー、ケンウッド、DENONなどのメーカーの名前は記憶している。


たまたま今日のyahooニュースで、オーディオ用のアンプの記事を見かけたが、DENON社製のものを「デノン社製」と記載してあった。


「あれぇ?『DENON』って『デンオン』じゃなかったっけ?」と疑問がわいた。


ネットで検索すると、確かに社名は「デノン」となっていた。今まで「DENON」は「デンオン」と思っていたのは間違いだったのだろうか、と不安になり、デノン社のホームページを見てみた。社歴を見るが、「デンオン」という表現はなかった。


私の勘違いだったのだろうか?と不安になり、Wikipediaで調べてみた。


DENONのWikiを調べると、その流れがはっきり、すっきりした。やはり当初は「DENON」は「デンオン」で、日本電気音響株式会社のブランド名だった(電気音響→デンオン)。ところが、海外ではDENONとつづると、「デノン」と呼ばれ、海外では「デノン」で通っていたらしい。という事で2001年に会社の分割の際に社名を「デノン」とした、とのことだった。


私が中学生のころは1980年代。なので、「デンオン」でよかったのであった。と同時に、今の正式なブランド名は「デノン」である。


と、納得した次第である。


しかし、オーディオメーカーの凋落ぶりは悲しいものがある。医学部時代にお世話になった先生は、オーディオ好きで、サンスイの株式を持っていたそうだが、「最近は株価、下がりっぱなしだわ~」と嘆いておられた。その後サンスイは会社を閉じることになり、先生の株式は残念なことに紙切れ、となってしまったことも覚えている。


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