第470話 「人間」の介在を極力減らさなくては。

マイナンバーカードと保険証を紐づけしたり、預金口座と紐づけしたりする作業で、複数のトラブルが発生し、新聞を賑わせている。デジタル庁は「総点検を進める」としている。


しかし、新聞報道などを見ていると、そのほとんどは「手入力の際の誤入力」とされている。


莫大な件数を処理しようとすれば、どうしてもヒューマンエラーは起きてしまうのが必然、という事は昔からわかっていることである。


マイナンバーカードと預金通帳のリンクや、健康保険証とのリンクについて、可能な限り「人間の作業」を省くシステムを作らなければならなかったのではないか、と個人的には思ってしまう。少なくとも、マイナンバー制度を作った時点から、このようなことを進めていくつもりではなかったのだろうか?


「ヒューマンエラーは無くせない」というのは、システムを作るうえでの「常識」である。その視点にたって、様々なシステムを構築するべきではないだろうか。それが「できない」というのであれば、日本のIT技術力はお話にもならない。


「DXの時代」なんて騒いでいる割に、トラブルのほとんどがヒューマンエラー。頑張っている人には申し訳ないが、笑い話だと思う。


「中抜き」を廃して、技術力のある会社に仕事を依頼し、能力ある人に適切な金額が支払われるようにしなければならないだろう、と思う今日この頃である。

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