第460話 「インフルエンザ」予防に「不織布マスク」は有効です。

数日前に、宮崎県の高校で500人近いインフルエンザの集団感染のニュースが流れた。マスク無しでの「体育祭」が感染の契機になったものと推測されているらしい。また今日は東京都調布市の小学校で100人以上の集団感染が報告され、調布市ではその他2校の小学校でもインフルエンザ感染が確認されているとのことである。


インフルエンザは「飛沫感染」なので、不織布マスクとしっかりした手洗いで、十分予防ができる疾患である。


私は医療従事者でもあることから、自宅の外では必ず不織布マスクをつけているが、マスクをつけるのは、何もCOVID-19のことだけではない。その他の感染症の予防、という視点でもマスクは有効な予防手段である。ただし、おそらく「布マスク」や「ウレタンマスク」では「インフルエンザウイルス」の感染は防ぎえないと思われる(トラップできる粒子の大きさが不織布マスクとは比べ物にならない)。


個人的な経験ではあるが、研修医1年目の冬に、マスクをせずに仕事をしていたところ、ER当直当日にA型インフルエンザを発症。自宅への強制送還となってから、少なくとも仕事中は食事、水分を取るとき以外は不織布マスクをつけ、こまめに手洗いをしていた(特にインフルエンザ流行期)。それでCOVID-19流行前までの17年間で、外来でインフルエンザに罹患したのは、顔の真ん前で思いきりくしゃみをされ、顔に飛沫を目一杯ぶちまけられたときだけである(この時はメガネの下にまで飛沫が飛んできたのを感じたので、おそらく目の粘膜→鼻涙管→鼻腔にウイルスが侵入したと思っている。ひどい話だ)。


やはり、不織布マスクとしっかりした手洗い、改めて重要であると思った次第である。

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