第449話 ぎなた読み

「ぎなた読み」は、「弁慶がなぎなた(薙刀)をもって」という文章の区切りを間違えて、「弁慶がな、ぎなたをもって」と読んでしまうように、文章の区切りを間違えて読んでしまうことを指している。


Wikipediaを見ると、さまざまな「ぎなた読み」の例が挙げられていて、私が習ったことのないものも記載されており、興味深かった。


その一方で私が習ったもので、載っていないものもあった。「タバコ」が社会的に好まれなくなってしまったためだろうか、電報調で「ケフモケンキタ タハコカウマイ」(「今日も元気だ タバコがうまい」/「今日も元気だ タバコ買うまい」)は載っていなかった。


今日は妻と食材の買い物に出かけた。売り場を眺めていると「シー ドレス」という文字が目に入った。「海のドレス(“sea dress”)? どんな食べ物だろう?」と目を奥に進めるとブドウの房があった。一瞬思考停止した後に、ようやく理解した。「シー ドレス」ではなく、「シード レス(”seedless”:種なし)」だということに。


うーん、思わぬところで「ぎなた読み」をやってしまった。一瞬、「何じゃ?」とびっくりした次第である。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る