EXILEのATSUSHI氏が、体調不良のため、予定されていたライブ公演を中止する、ということがニュースとなっていた。

知人と会食後から体調不良が出現し、「一酸化炭素中毒」と診断された、とのこと。

発症時期から考えると、現時点ではいわば、「一酸化炭素中毒の後遺症」状態になっておられると思われる。

ものの不完全燃焼などで発生する「一酸化炭素」による中毒は特徴的な経過をたどることが知られていて、受傷後すぐの急性期を乗り越えた後、一旦状態は改善し、その後数週間を置いて、慢性期の後遺症を残す、という経過を取ることが多い。おそらく氏も、慢性期の状態で困っておられるのだろう。

「一酸化炭素中毒」急性期には「高圧酸素療法」や、高圧酸素室がない場合でも、高流量の酸素投与で、ヘモグロビンに結合した一酸化炭素は酸素に置換されることが分かっており、これがある意味「唯一」の治療法である。

急性期を乗り越え、短い時間ではあるが、機能を回復した後に、再度機能の悪化、後遺症が出てくる、という現象については、まだそのメカニズムは不明であり、ということで治療法があるわけでもない。

一酸化炭素中毒、時には死に至ることもあるので、命が助かっただけでも良かったのかもしれないが、「会食後」とのことなので、何が原因だったのだろうか？と疑問でもある。

換気の悪いところで「炭火」でも焚いていたのであろうか？店内の換気が悪かったのだろうか？よくわからない。

「一酸化炭素中毒」と聞いて、心痛む次第である。

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