第411話 “Reskilling”と「リスキリング」

近年の急速なビジネス環境、デジタル環境の変化に伴い、以前身に着けたスキルをアップデートしたり、新たなスキルを身に着ける、という事が重要視されている。社会、あるいは職場からの要請にこたえて、新たな技術を習得する、あるいは以前身に着けたスキルをアップデートすることを「リスキリング(”reskilling”)」と呼ぶそうだ。


今朝のNHKラジオではこの「リスキリング」が話題になっていた。今回の拙文では「リスキリング」そのものについて議論するわけではない(そんな高尚なビジネススキルなんて私は恥ずかしながら持っていません)。


言葉の成り立ちから言えば、「リ・スキリング」となるはずである。しかしながら、ラジオで「リスキリング」という言葉が出るたびに、「キ」にアクセントがあり、どうしても「リス・リング」と聞こえてしまうのだ。なんだか「リス」を「キリング」してしまうようで心中穏やかではない。アナウンサーも、コメンテーターも「リス・キリング」と言っているように聞こえ、爽やかな春の朝日を浴びて車を走らせているにもかかわらず、「リス」にひどいことをしている気分になってきた。


「リスキリング」という言葉、概念もいわば「輸入品」で、数年前から海外ではよく使われていた言葉らしい。という事で、実際に”reskilling”はどのように発音されるのか、調べてみた。


このような検索、ネットができて本当に楽になった。というのも、わざわざ発音記号を調べなくとも、単語を調べて、スピーカーマークをクリックすると、ネイティブの発音を聞くことができるからである。


“Reskilling”の発音を聞いてみた。ネイティブでは“Re”にアクセントが置かれ、印象としては「リス」にアクセントを置いた「スキリン…」と聞こえる。イメージは、動物園で、リスのコーナーの横に、キリンのコーナーがある印象である。


「リス」を「キリング」するよりも「リスキリン」と並べてもらうほうがよほど精神衛生上良い感じである。


などと、つまらないことを考えた次第である。

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