第408話 コウノドリ 17巻、産科医の視点から見た離島医療

コウノドリ 17巻では、産婦人科後期研修医の赤西ゴロー君が隠岐の島に「離島研修」として派遣された話を記載している。


島の「産科を見る総合診療医」鈴木イチロー先生、スーパードクターの白井先生、どちらも実在のモデルとなる医師がおられる。私の所属している「プライマリ・ケア連合学会」でお二方とも講演をしたり、Web配信をされていたことを覚えている。


非常に良く考えられた作品に仕上がっていると思う。赤西先生は、初期研修医で真剣に初期研修を受けたのだろう。後期研修医で産科を学んではいるが、広い知識と基本的技術を持っており、やりやすかっただろうと思う。もちろん、彼が「若い」ということも影響している。


私自身も、初期研修医の2年時に「僻地離島研修」が必修となっていた。私は離島ではなく、人口の少ない地域の中核病院で研修を受けたが、その時の経験は今でも生きている(詳しくは拙文「保谷君、初期研修医を頑張る」で書いた)。


読みながら、そのころを思い出し、少し懐かしくなった次第である。今の俺の姿、あの頃の俺が見たらどう思うだろうか?「成長した」と思うだろうか、「堕落した」と思うだろうか?

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