第328話 言うに事欠いて…。
アメリカが、自国の領空を侵犯した気球をミサイルで撃墜したのは、もう1週間ほど前だろうか?報道では、中国製の可能性が高い、とのことで、中国側は、当初、気象観測用のものと説明、その後に撃ち落としたアメリカ側を強く非難する表明を出した。
そんなことをすればするほど、「気球が中国製のもので、『バレてはいけない』任務を行なっていた」ということが分かるやん。噴飯ものである。「何をしているのだろうね」と笑っていたのだが、今度は、中国側から、「これまでにもアメリカ側から気球が飛んできている」との公式発表があった。
偏西風が吹いていること、アメリカの西側は海なので、船舶から風船を流すことも容易であり、中国側から気球を流すのは容易である。一方、中国の西側は、砂漠地帯でもあり、いろいろと政情不安定な地域でもあり、そこから気球を流すのは容易ではないし、仮に他の親米国家から気球を流そうとしても、おそらく西ヨーロッパから流すことになり、当然いろいろな国の領空を侵犯することになるので、中国が問題視する前に、ロシアやイラン、パキスタンなどで問題になるだろう。
もう、言えば言うほど泥沼である。言えば言うほど、ボロが出る。中国政府の報道官も、そんな無茶なコメントを発表しなければならないとは、つらいものだなぁ、と少しだけ同情してしまった。
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