応援コメント

第308話 「電気代」がこんなに上がっても…」への応援コメント


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    実は、今まで原子力を推進するための風説が含まれています。

    降雪地域の太陽光発電の発電効率はそれほど落ちないことが分かっており、降雪地域でもメガソーラーが建設されています。

    さらに日本海沿岸の新潟県から秋田県にかけて安定的な風力発電が可能なことも分かっており、2030年までには、原子力発電所数基分の風力発電所の建設が始まっています。
    ゴールデンウィークなど企業活動が低下する時は、東北電力の全電力の半分以上は再生可能エネルギーになっており(平時でも30%程度?)、東北地方は再生可能エネルギーの最先端地域になってます。
    アップル社の部品調達は再生可能エネルギーでの生産が条件となっており、東北地方新潟県では半導体関連産業の進出が進んでいます。
    今後欧米でもそのような動きは加速するため、新潟県から秋田県沿岸では商社が風力発電にしのぎを削っています(秋田洋上風力発電は最大原子力発電所1基に相当し先日 能代市は稼働しました)

    ※太陽光発電の結晶シリコンは温度上昇すると発電効率が下がるため、むしろ東北地方は太陽光発電に向いているとされます

    (追記)
    ご返答ありがとうございました。
    太陽光発電については、新潟県と出光興産の共同事業で、
    すでに商用発電の段階に入っており、CIS薄膜太陽電池によって、多様な気象にも対応できるようになっているので、冬の日照量の曇天については特段支障はないことが実証されています。
    最高気温にしても、実際に日本海沿岸はピーク時の温度でそれはわずかな時間であり、午前中は夕方に掛けては温度低下するのでやはり北日本に分があります。

    東北各県は梅雨や秋霖が短く、太平洋岸の半分程度の期間しかありません。
    梅雨も1~2週間程度で、東京の3~4週間より短い。
    日本海沿岸は日照は少ないと思われがちですが、実際は春から秋にかけては、太平洋岸より日照時間が多いのです。
    季節的に冬が曇天で日照時間が短いイメージを持たれているようですが、
    実際は日本海側の日照量が下回るのは冬の4ヶ月間です。
    その期間は季節風が強まるので風力でカバーが可能というわけです。

    新潟地方気象台の解説
    https://www.jma-net.go.jp/niigata/menu/bousai/met_character.html

    参考までに商用太陽光発電について、出光興産のリンクを張ります。
    https://www.idemitsu.com/jp/business/megasolar/niigata.html

    実際は太陽光パネルが落雪構造になっており、発電をなるべく阻害しない工夫がされています
    https://project.nikkeibp.co.jp/ms/atcl/19/feature/00001/00097/?ST=msb

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    秋田県での複数の風力発電プロジェクト、私も存じ上げております。心配なのは、巨大風車の故障率が高く、一旦故障すると修理に時間と多額のお金がかかる、ということです。

    2020年にイギリスのNPO法人「再生可能エネルギー財団」のレポートでは風車が大きくなるほど故障のリスクが高く、デンマークの陸上及び海上の風車6400機について調査したところ、2MW以上の風車については使用開始約2年で風車の30%に故障が発生したことが分かったそうです。秋田県の風車は1基4MWの風車、ということで、故障率もその程度かと思われます。風車そのものが巨大なので、修理そのものが手間とお金がかかるようで、その点では、中型の風車の数を増やすのが良いのでは、と思います。

    太陽光発電については、発電効率と発電量との区別が必要かと思います。気温が低くて曇天であれば、発電効率(当たった光を電気に変える効率)は良くても、発電量は少量です。気温が高くてもガンガン光が当たっていれば、発電効率は悪くても、発電量は多くなります。発電効率の低下は
    0.2~0.4%/℃とのことでした(温度が上がれば、当然内部抵抗は上昇するでしょうから)。

    秋田と大阪で平均気温を比較しましたが、冬季も、夏季もおよそ4度の差でした。秋田は日本海側なので、冬は曇天が多いと思います。大阪は結構晴れが多いです。夏季も平均気温差が4度程度であること(最高気温の平均差も4度程度でした)と、太陽光パネルが黒色で熱を吸収しやすいので、太陽光パネルの温度差は夏季ではそれほどの違いはないのでは、と思います。と考えれば、総発電量は日照時間の差で、大阪に分があるか(つまり、多少気温が高くても、日照時間の長いほうが総発電量は多くなる)と思います。

    おっしゃる通り、isepの報告では東北電力は30%近くが再生可能エネルギーとなっているようです。時期によっては多くの電力会社で、再生可能エネルギー(ほとんどが太陽光発電)が必要電気量の100%を超える瞬間があったようです。ただこれが問題で、常に電気の需要と供給を等しくしなければならないので、電力が不足しても、過剰になってもブラックアウトを起こします。

    ソースはSOLAR JournalのHPですが、東北電力で2021年のGW、5/4の午前11時~午後0時(最も太陽光発電の発電量の多い時間)で、再生エネルギーが東北電力総発電量の87.7%を占めたそうです。総発電量はエリア需要を大きく上回り、「火力発電所の出力抑制と、エリア外への送電、揚水発電設備、蓄電池の起動などで、需給バランスが取れた」とありました。

    個人的には、太陽光発電設備は、現在の設備で十分であろうと思っています。少なくとも、光合成でCO2を吸収し、酸素を供給する能力のある植物をはぎ取って、メガソーラーを作る意味はなかろうということと、出力が人間のコントロールできない要因で変化する電力を導入するのであれば、なおさら、需要と供給を一致させるために、人為的にコントロール可能な電力の必要性が高まるのでは、と思います。

    長文となり、申し訳ありません。アドバイスをいただいたので、本文を多少訂正させていただきました。ありがとうございました。乱文乱筆失礼いたしました。

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