ネットをザッピングしていたら、中居　正広さんの記事に出くわした。なんでも1か月間の休養をされるとのこと。記事に貼付されていた中居氏の写真を見てとても驚いた。日常の言葉で言えば「激やせ」、医師の視点から見れば「極端なるい痩」、あるいは「悪液質（Cachexia）」と言いたくなるほどだった。

確か彼は、先日急性虫垂炎で手術をしたと記憶している。

ここからは私の妄想として聞いてほしい。

医学部時代だったか、研修医時代だったか、「35歳以上の虫垂炎は『絶対に』病理検査に提出すること」と教わった。というのは、壮年期以降の急性虫垂炎の原因として、しばしば「虫垂癌」が見つかることがある。私は外科医ではないので、たくさんの虫垂癌を経験しているわけではないが、外科ローテート中に担当した患者さんは比較的若い人が多かったような印象がある。

中居氏のやせ方は、それが精神的な問題だとすれば高度の摂食障害、身体疾患だとすると、第一に悪液質を思わせる。「悪液質」は一般の人には聞きなれない言葉だが、「悪性疾患などで極端に体力が奪われ、高度にるいそうが進んだ状態」である。主に進行した悪性腫瘍で使われる言葉であるが、最近はあまり使われない言葉でもある。あとは、食事もとらずにお酒ばかり飲む「アルコール依存」の高度に進行した状態でもひどいるい痩になるが、そこまでのアルコール依存だと仕事にならないと思う。

中居君、私と同じような年齢なのに嫌だなぁ。私の妄想が実現しないこと、中居君がまた元気に戻ってくることを祈っている。