第82話 あぁ、受験生…

今、次男君は中学3年生。受験生のはずなのだが、「受験生」らしい緊張感は「皆無」である。それはそれで悪いことではないと思っているのだが、夏休みも終わり、厳しいことにここからガンガンステップアップするのは厳しい時期に入ったと思っている。


先日、夏期講習を受けた塾で、懇談があった。懇談には可能な限り夫婦で出ているのだが、今回の懇談も、先生の指摘は極めて適切だと思った。「処理速度は速いけど、『雑』、回答の文字についても『雑で読みづらい』。まずそこを改善していきましょう」とのことだった。夫婦そろって「うんうん」とうなずく。子供の頃から、長男君、次男君を見ているが、「進学校の成績優秀者」である長男君よりも、子供の頃から、折につけ「頭の回転の速さ」を見せてきた次男君である。長男君は、コツコツと努力することを厭わず、今では、自分の勉強の進み具合を自分で感じて勉強時間を調節するほどの高いレベルになったので、現時点で次男君が長男君に追いつくことは現実的ではないのだが、次男君も先生から指摘された『雑』さを改善し、今から一生懸命に頑張れば、いわゆる「進学校」に行くことは不可能ではないと思うのだが。


個人的には公立高校であれば「進学校」ほど、校則の縛りが弱く(生徒に自律心があることの反映)、過ごしやすいと思っているのだが。こればかりは本人の気持ち次第。周りがオロオロしても始まらない。ただただ私は「お前、今年受験生やろ…。そこを意識しろよ」と気をもむばかりである。


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