第34話 Female Choice

表題の”Female Choice”という言葉、生殖活動の選択肢を男性、女性のどちらが握っているか、という概念であり、動物行動学的には、人間は”Female Choice”(女性が選択権を握っている)、と考えられているそうである。


もちろん複数の社会で、結婚のパートナーは「家長」である男性同士が決定し、「女性」はそれに従わざるを得ない、という事は起きているので、その社会的バイアスの存在は否定できないが、個人的経験から言っても、やはり人間は”Female Choice”だなぁ、と、あくまで個人的には思っている。


今朝のNHKのラジオ開設で、若者の未婚、恋愛忌避の問題を取り上げていた。20代男性の約70%が恋人、あるいはパートナー(おそらく結婚相手)がいない、とされており、同じ20代女性の約50%が同様に恋人、パートナーがいない、という調査結果が出たそうである。おそらく標本検査であり、検査の規模がどの程度か、という事で精度は変わってくるが、いずれにせよ、恋人、パートナーがいない割合は、圧倒的に男性が多いのである。


理由を考えてみたが、女性の方が、世代の異なる恋人、パートナーを持っている率が高いのか、モテる男性は二股、三股をかけて、そのとばっちりを「モテない君」がかぶっているのか不明だが、おそらくそのあたりに理由があるのでは、と思ってしまう。これほどの男女差が出てしまうほど、人口分布の男女比には差はないと思う。


朝のラジオを聞きながら、自分の過去を振り返り、「やっぱり”Female Choice”だよなぁ」と少し悲しくなる次第であった。

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