第33話 男女別定員制の廃止とクォーター制
今朝のニュースを読んで驚いたのだが、東京都の公立高校で男女別定員制が廃止になる、とのこと。確かに考えてみると、地域の小学校、中学校には男女別の定員なんて存在しなかった。私の高校受験時代、公立高校で男女別の定員が定められていたかどうか、というのはもう記憶にはないのだが、そのころにはあったような気がする。実際に入学すると、男女ほぼ同数、わずかに男性の方が多かったような気がするから、男女別定員はその当時は施行されていたのかもしれない。今、ホームページを見ると、府から出ている公立高校の定員には、総定員数は記載されているが、男女別の定員は記載されていない。なので、もう男女別定員は行なっていないのだろう。今の公立高校で男女別定員を設定しているのは東京都だけだそうだ。
今では男子の合格点に比べて、女子の合格点が高くなっており、「男の子なら合格するのに!」と嘆く女性が多いようである。男女別定員制度で不利益を被った、という人の割合は男子に比べて圧倒的に女性が多いようである。
新制高等学校制度が始まった当初は、それまでの男子の教育と女子の教育の内容、カリキュラムが異なっていたので、学校での勉強時間が短く設定されていた女性を合格させるために男女別定員制が導入されたそうである。それから70年ほど経ち、小、中学校と男女とも公立の教育であれば男女差なく同じ教育を受けてきており、却って優秀な女性の足を引っ張るようになったのであれば、当初の目的としていた男女別定員制は目的を達したと判断し、廃止してよいと思う。
政治に参加し、政治家として活動できる女性が少ない、あるいは企業で役員の中の女性比率が低い現状では、クォーター制を導入するのは妥当であろうと思う。
現代の社会における「ジェンダー」の問題は深く、いや、男女で一般論として身体的特性が異なるので、自分たちとは異なる特性を持つ人たちと、その差異を認め合い、互いに尊重しあうことのできる社会が実現できれば良いなぁ、と思う。
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