第6話 原発は停止していてもリスク。
東日本大震災以降、日本の原子力発電所はほとんどが停止している状態である。「再稼働に必要な安全性が確保されていない」という理由で裁判も起きている。
福島第一原子力発電所のメルトダウンは、津波による自家発電機の故障、送電網の破損による原子炉の「全電源喪失」により、炉の冷却機能が失われたことによって起きたのだが、津波が到達する前、地震が起きた直後に各原子炉は「正常に運転を停止」したのである。つまり、福島第一原子力発電所の悲劇は「正常に停止している」原子炉に起きた悲劇なのである。
つまりは、原子炉が一度運転を始めると、その後は原子炉が臨界に達して運転していようが、定期点検のために停止していようが、原子炉、あるいは燃料プールの冷却機能が停止してしまえば悲惨な事故を起こしてしまうのである。「廃炉」にしてしまわない限り、運転している、していないにかかわらず、ほぼ同程度の危険性をはらんでいるのである。
私は「ひろゆき」氏の言動にすべて賛成、というわけではないが、原子炉の議論で、「運転していなくても高いリスクを持っている」という事については賛成である。
円安で輸入品の価格が上昇しており、それが思い切り電気料金に反映すること、上に述べたように原子力発電所のリスクは発電する、しないにかかわらずほぼ同程度に存在するのであれば、積極的に停止している原子力発電所の運転を再開し、ベース電力の維持をさせた方が良いと思っている。
再生可能エネルギーについては、太陽光発電、風力発電とも気候によって発電量が変化し、電力の安定供給、という点では極めて不安定であること、また秋田県の洋上にある巨大風力発電用の風車によって、自衛隊のレーダーがその地域の情報を正確にとらえられないこともあり、太陽光発電、風力発電ともに大きな問題(特に現在の不安定な政治状況の中では)があると思われる。再生可能エネルギーとして信頼できるのは地熱発電だと思っているが、こちらにはあまり注意が払われていないのは残念である。
などと、つまらないことを考える今日この頃である。
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