**.八百坂澪の約束
*
心から楽しんでくれているような
自殺未遂が後遺症として自殺の選択肢を
鬱病は、そう簡単には治らない。
頼る先がなくて、命綱を求めた末に闇に
あの日、紬希がログハウスから現実に戻ったあと。
彼女が、紬希が出ていくのをずっと待っていたことは、例によって見ればすぐに分かっていた。システム上、彼女の意図は容易に伝わる。
自分と二人きりになったログハウス。黙れば音もない、暗い空間。
『あんたにも、ひとつ、守ってほしい約束事がある』
そこで、彼女は――あたしの真心は言ったのだ。
平然と。顔色ひとつ変えずに。
『――あんたが先に死ぬなら、紬希も道連れにしてほしい』
真心は、その人物の本心を代弁する。
そして。
――真心は、嘘を
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます