生者への恐怖
死者や霊を恐れる事は誰しもが知っている事だろう...
それはその世界に深く携わり、理解し、信じているから出来る需要の範疇でしかない。なればその逆とはなんだろう?それらの中に、“異かいのモノ”の中にも生者を恐れる存在がいるハズだ。我々はその範疇の存在。生者―――・・特に魔法使いたちからは【filderotte-恐れの賢者-】と呼ばれている。我々は異かいの國の少数の知性と知識欲を元に自身や異かい、別世界を調べそれを保存することを自分たちの存在価値だと考え行動している。
その為、魔法使いたちとは好意的で利害関係の一致した共依存の関係性を構築し営んでいる。彼らの価値観や概念はとても興味深い。それもいつか保存しようと考えている。彼らの対価と言う概念、それを理由に保存を求める事をいつか交渉してみたいのだ。
我々の生存域には別次元からもたらされた建設技術を元に魔法使いたちや別次元の生き物や生者を保存出来る場を形成している。瘴気と言われる異かい特有の大気組成から空気を生成した。生者はこの瘴気に適応出来ないとされている。
利害関係とはとても我々の概念として定着しやすく、魔法使いたちからは商人と言われている。実によく出来た世界観だ。今のところ、その通貨とレートさえ守れば我々の依存性は保たれる。ただ、それだけの話。
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