第7話変化

しばらくはともちゃんのイベントはなかったので、僕は仕事に没頭した。それにしても楽しかった。あんな近い距離にともちゃんがいたのが不思議だった。パソコンに写真を保存しているので、帰宅してパソコンを開いていつも見ている。

ちなみに撮った写真はともちゃん本人にも渡している。クラウドサービスを使って本人に送った。枚数が多いので容量も大きいのでクラウドサービスでないと送れないのである。


ともちゃんのおかげで仕事も捗る。いつも嫌々やっていた仕事がなんだか楽しくなってきた。

仕事の休憩時間になったので、お昼を取る。休憩室に行くと、上司の早見さんがいた。

「お疲れ様です。」と言うと優しく「お疲れ様。滝口くん。」と返してくれた。

「なんか最近滝口くん、雰囲気変わった?」

唐突に言われたのでびっくりした。

「そうですか。ありがとうございます!」と元気よく答えた。

「前より明るくポジティブになった印象だよ。」

まさか早見さんからそう言われるとは思わなかった。

「もしかして好きな人でも出来た?」早見さんは僕をからかうように言ってきた。

「まさか!そんなことありませんよ!」

「いいや!じゃないとここまで変わらないもん!」

早見さんとの会話はとても楽しい。

でも言えない。女性の前でグラビアアイドルが好きなんて。絶対引かれると思う。なので僕は笑いながら誤魔化した。


仕事が終わって帰ろうとしたら、早見さんとまた会った。

「お疲れ様!滝口くん!」

「お疲れ様です!」

「滝口くん、上がり?」

「はい!」。早見さんとまた少し話した。

その後「滝口くん、良かったら一緒に帰らない?方向同じでしょ?」

まさか早見さんから誘われた。急な展開に僕は動揺した。

「えっ、はい。いいですよ。」素っ気なく返事をした。


女性と2人きりで帰る。

心臓がドキドキしながら帰り支度をする。

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グラビアアイドルがきっかけで人生変わった @naoto08

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