読ませて頂きました!こちらは、多重人格を題材にした短編小説。同級生の『彼女』に突如、別人格の『彼』が生まれた事で、物語は動き出します。そして、主人公はそんな彼人格と一日を共にしますが、終わりの時はあっという間に訪れて——。 人柄が生きるとは何なのか、限られた短い時間をこの作品で過ごしてみて下さい。
凄く色々なことを考えさせられる作品です。私は別サイトから作者さんを追っていますが、どうやらご病気を抱えておられるようで。そういう経験が活きているのかな、と思います。この小説の登場人物は2人だけ。過去の出来事から人付き合いに苦手意識を抱える「僕」。1日しか生きられない「彼」。ちょっと空気の読めない所がある「僕」は、だからこそ「彼」の救いになれた。オラオラヤンキー気質の「彼」だったから「僕」に自信を与えられた。運命的な噛み合わせ。たった1日のボーイミーツガール。面白いです。