双極性障害のわたし、「人生」。

第21話 結婚4年目

炭酸リチウムが出される頃には、結婚生活も4年目に入っていた。

今思えば、旦那もよく頑張ったと思う。

もちろん、私も病気に翻弄されたけど、旦那も大いに翻弄されたことだろう。本当に感謝だ。

さて、炭酸リチウム。

双極性障害の診断に少々懐疑的になりつつも服用を始めてみた。

効果は、ゆるりと現れ始めた。

3週間ほど経ち、なんとなく気分の「もやもや感」が少しクリアになる感覚があった。

鬱々としてるでもない、でも、ハイでもない、そんなフラットな気分。

あれ、これってもしかして効いてる？

そんな風に思い始めた。

効いてるということは、やはり私はただのうつ病ではなくて双極性障害なのだろう。

大学時代に公園の遊具で遊び狂って職務質問されたのも、今思えば躁状態の片鱗だったのだ。

炭酸リチウムを飲み始めて、数ヶ月。たまに気分の波はあるけれど、「たゆたえども沈まず」。

波に身を任せながら、でも決して沈み過ぎることなく過ごしていた。

結婚4年目は、今までの結婚生活の中でも一番穏やかに、大きなイベント等々もなく過ごせていたと思う。それは、「双極性障害」の診断が正式に下りたことと、それに適した薬を服用するようになったことが大きいだろう。

このまま、炭酸リチウムを服用することで、穏やかに生活できるかもしれない。

そんな風に思っていた。

でも、重大な問題に直面してしまった。