僕はイケメンでモテモテだけど何故か好きな女の子と結婚できないよ！

第4話 ママの恋愛相談💋

　それから、僕はヒマリちゃん、ツムギちゃん、リンちゃん、メイちゃん、アオイちゃん、ヒナちゃん、ミオちゃんに次々とプロポーズした。すると、みんなパパの子であった。僕はモテるのは、みんな姉か妹だからなんだ。みんなと仲良くできて嬉しいけど、誰と結婚したらいいんだよ！

　僕はイケメンだ！

　こんなにモテるのに誰とも結婚できないのかよ！？

　ある日、ママが見かねて声を掛けて来た。

「チャラ介ちゃん、最近元気が無いけど、どうしたのかしら？」

　大好きで大好きでたまらないママの胸に飛び込んだ。でも「ママには内緒だって」パパと約束したんだ。どうしよう、ママに言っていいんだろうか？

　ママは畳みかけて来る。

「チャラ介ちゃん、黙ってたら判らないわよ。ナニか悩みが有ったら全部ママの中に出しちゃっていいのよ」

「でもね、パパがね、ママには内緒だって言うんだ。男と男の約束しちゃったんだ」

「チャラ介ちゃん、それはね、パパがね、ママを悲しませたくないから内緒にしてるのよね。でもねママは、パパよりも心が寛いから、ナニを言っても怒らないわよ。正直に言ってくれたら、ママはチャラ介ちゃんと結婚してあげるわよ♡」

　ママはどの女の子よりも素敵だった。ママの最後の一言に、僕は心を委ねてしまった。ナニもかも正直に、洗いざらい話してしまった。

「うふふ。チャラ介ちゃん、そんなことで悩んでたのね。安心してね。これはパパには内緒よ。……実はね、あなたはパパの子じゃないのよ」

――　完　――

　ネタ晴らしすると、完全なオリジナルじゃありません。どっかの国の小噺を元ネタにしています。聞きかじったことを自分なりに短編に纏めただけです。出典は知りません。著作権上、恐らく問題ないでしょう。