だからラストは「赤花、天にさく」となる

辛い立場でありながらも生き続ける少女と、見守り傍にいたいと願った優しいくも悲しい物語。
心優しい者たちの優しいかと思いきや、怒濤の展開からの喪失。
大切だからこそ、守りたいと思っていたからこその失意と絶望と復讐。

ラストの一幕「忘れるな」という怒りや憎しみの思いからなのか、それとも「守れなかった」という悔恨からか、あるいは――。
切なくも読み応えのあるお話です。

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