第3話 人々の反応

 蓮が転生する少し前、2140年1月1日の12時に突如神々から人類へ向けて直接脳内へと語られた。


『私は愛と美を司る女神ヴィーナスと申します。。今から1年間の内、7人の子供達に我々神から『大罪』の異能を授けます。『大罪』の異能は主に、『傲慢』『嫉妬』『憤怒』『怠惰』『強欲』『暴食』『色欲』の七つになります。この異能を持つ子たちは未来で大いなる貢献をしてくれるでしょう。しかし、忘れてはなりません。この異能を持って産まれた子はその異能の性格に染まりやすくなります。染まらせたくなければ正しく育てることです。ではそろそろお暇させていただきますね。』


 そう言って人類の頭の中で響いていた声は消えた。


~異能対策本部~


 ここは日本東京都渋谷区にある異能対策本部の会議室だ。


「それで先輩どうしますか?」


「どうするかってさっきのか?」


「はい。70に突如として世界各地で起きた大地震。科学が発達していた時代は終わりを告げ、東京都の中央区に高度600mの塔が建ち、世界各地でダンジョンなる穴が出来た。そのタイミングで人類に『異能』が授けられてた。」


「急にどうした?」


「そして今回の神々からの話。『大罪』の異能者はこれからどう扱えば良いでしょうか?」


「それは『大罪』の異能はどの位階に属するかってことか?それとも優遇処置の仕方か?」


「それもありますけど……」


「まあ世界で7人しか手に入らない『大罪』系異能だから2位階ツイン~1位階ファースト辺りだろうな。それとこれは世界各地の人類約71億人の中から7人が選ばれるから日本に産まれるとは限らんぞ?それでも産まれたなら政府から手厚い保護でも何でも受けるんじゃないか?」


「そうなんでしょうか?」


「おいお前ら!そろそろ会議話始めるから私語は慎め!」


「「は、はい!」」


 こうして蓮が産まれる前に大きな騒ぎになった。なお、この一年間世界各地で夜の営みが盛んだったのは言うまでもないだろう。


──────────────────

※位階……4位階フォース3位階サード2位階ツイン1位階ファーストの順にあり、位階の数字が小さいほど強い。



簡単な位階の分かりやすさ。


4位階……殆ど民間人と変わらない強さ。


3位階……常人よりも数倍近い強さ。


2位階……戦車や戦艦並の強さ。


1位階……核兵器並みの強さ。

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二度目の人生も日本で過ごす~TS転生&異能&ダンジョン有りの盛りだくさん!!~ 紅華@くれは @takuwan0613

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