第2話 異能
「異能ですか?」
『はい。異能を授けます。本当は貴方に異能を我々神が与えることに干渉すべきではないと反対意見が多かった神がいたのですが………』
「ですが?」
『地球の殆どの神が暇を持て余していましたので最後は満場一致で賛成になりました。』
神様たちノリ軽いな!?こんなんで本当に神様やっていけるのか!?
『それで異能を授けようと思うのですが、転生してやりたいことはありますか?』
そんなのは決まっている!
「ハーレムを作りたいです!」
『却下します。』
「何故!?」
せめてもの俺の華やかな人生をくれよ……
『そもそもそんな異能は存在しません。創ることは出来ますが神力が勿体ないのでやめさせていただきます。』
そんな殺生な!?
「ならどうしたら良いですか?」
『はぁ……例えば穏やかに暮らしたいとか、いろいろな食べ物を食べてみたいとかたくさんあるでしょう。』
人間の三大欲求かよ!ならハーレムも有りじゃないか!?
「少し考えてみます。」
どんな異能が良いだろうか?空を飛んでみる異能?透明になれる異能?……いや、せっかくダンジョンが出来たのにそんな適当な異能で良いのか?なら………
「決まりました。」
『では改めて聞きます。貴方のしたいことはなんですか?』
「食べたい物を片っ端から喰らうことです!」
いや~今思うと大学生活はバイトに授業と殆ど食事を気にしていなかったからな。二度目の人生も地球なら沢山美味しいものが喰いたいよな。……女神様?意図は分かっていますね?
「……まあ貴方にはそれしか取り柄がないのならそれに見合う異能を差し上げます。」
一言よけいですよ!
「よろしくお願いします!」
「ではそうですね。貴方にはこの異能を授けるとしましょう。」
「どのような異能ですか!?」
蓮は自分がどんな異能を手に入れるのか知りたかった。
『それは転生してからのお楽しみというものです。』
女神イシュタルは蓮に優しく微笑んだ。
「マジですか………」
『そういことです。では最後に何か希望することはありますか?』
「裕福な家庭に産まれたいです。それも結構なお金持ちの家庭に。」
珍しい物を食べるなら結構なお金持ちの家庭に産まれたい蓮はイシュタル様にそうお願いした。
『ではそのように手配しますね。他にご要望はありませんか?』
「特にありません。」
『そうですか。ならこれから転生させますね。』
「お願いします!」
多少の不満はあったものの、神様にこれ以上は求めては申し訳ないと思った蓮はこれ以上は求めないことにした。
『それではこれから
「お願いします!」
『それでは転生させますね。あ、女性の体になっていると思いますが気にしないでください。』
そう口にしたイシュタル様は『では新たな人生を楽しんでください』と言った。
それに対しては俺は……
「え?」
最後に爆弾発言をされて呆気にとらわれていた。
そんな風にしていると何時しか視界がぼやけ、遂に暗闇へと変わった。
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