読み始めた時は、病床についている老女と、その見舞いに訪れた男とのごく普通の会話から、これだけのストーリーが展開されるとは思いもよりませんでした。何十年もの時間が、短く簡潔に語られることで、人の生がはかなく感じられるような、そんなふうに思いました。両者とも、最後まで互いに思いを口にしない、とても哀しい物語でした。この世ならぬ者が普通に登場する世界観が、とても好きです。ありがとうございました。
作者からの返信
@sakamonoさま
こんばんは。
コメント、ありがとうございます。
このふたり、やはりすれ違うしかないのかもしれませんが、それもまた物語であって、楽しいことも哀しいことも、ぎゅっと短い物語の中に圧縮できればいいなぁと思って書きました。
企画にご参加いただきありがとうございました!
早速拝読させて頂きました。
そしてその奥深い心理描写に思わず唸ってしまいました。そして淡々と語られる神秘の物語……うーん、シブくてカッコいい……。
カウボーイビバップでいうと歳をとらないブルースハープの子供の話ですね。
あの話の最後、死にゆく子供が死についてスパイクに問いかけ、それに対するスパイクが素っ気ない返答をするシーン……あのシーンがスパイクのキャラを際立たせているようで、私はすごく好きです。
死よりも時間が恐ろしいですね。
人は成長の後に老いて死ぬ。
私もそれが怖いです。
しかし、老いもせず死にもしないのもまた怖いものだと思います。
それは無に近いからではないでしょうか。
御作からはそんな深い井戸の底を見るような、昏い瞳で光を見つめるような深みを感じました。
1話という短いお話の中に、物語という構成要素が整然と仕舞われた素晴らしい文章表現の冴え渡る作品でした。
ありがとうございました。
作者からの返信
おしやべりさま
おはようございます。
コメントをいただき、ありがとうございます。
拙作へ感想をいただき、とてもうれしいです。
本作は結構前に描いた作品で、SFでもないし、う~ん、企画の趣旨にあうかなぁ……と思いましたが、カウボーイビバップと聞くと、思わず参加してしまいました。
皆さんの作品も読ませてもらおうと思います。