1,000年後の未来に生きる若いふたりが、非日常の出来事によって偶然に出逢います。自動で好みに沿った欲求を満たしてくれる世の中で、お互いの価値観を擦り合わせていくというストーリーです。
ある意味、原始から続くヒトの交流を純化したような感覚で読んでいけます。好みが違うものを手に入れられない世界だからこそ、他人との違いが愛おしくなるというところが面白いです。
お話は丁寧に描かれていてじっくり読める文章です。話が飛んで急な展開にならないところが個人的に好感が持てます。
また続きを楽しみに読ませていただきます、頑張ってください。