幼馴染と怪しい薬の話

シオリは品行方正で真面目な女子高生だ。学校で“それ”について注意喚起をされた時も「やるわけない」「私には関係ない」とそう思っていた。ニュースなんかで得た人並みの予備知識があり、大人たちがあまりに騒ぎ立てるものだから知っている、その程度の認識でいた。


教室でみんなに配られたプリントの内容は、△△駅で出回っている怪しいお薬について。要するに気持ちよくなれるやつ。


「まー、誰もやらないとは思うが、駅で変なやつに話し掛けられても断るように」


担任からも念を押した注意喚起があった。

その日の授業が終わって、シオリは帰りの荷物をまとめ始める。彼女は陸上部に所属していたが、今日は月曜日なので活動はない。そして帰る頃には薬の話なんて頭から抜けていた。未来ある彼女たちが他に考える事は多い。遊びと勉強、成績、欲しい服、ダイエット、恋愛


「ねえ、どれくらい気持ちよくなれるか、興味ない?」


帰りの支度を終えたところで、幼馴染のミカがおかしなことを言っていた。


「じゃあミカやってみたら」


呆れ気味のシオリ。シオリとミカは保育園からの付き合いだ。家が近くて、高校では同じ陸上部に入っているため、登下校を含めほとんどの時間を一緒に過ごしていることになる。そんなミカが下校中に薬の話を切り出してきた。


「いやジョークだよ!?考えてみて、他がどうでもよくなるくらい、その薬は気持ちいいわけでしょ、嫌なこと忘れられるんだよ?」


ミカはちょっとだけ依存体質で、精神的に弱い部分があった。これは彼女の家庭環境があまりよくないことに起因しているが、この時シオリは彼女の闇を見抜くことができていない。


「そういうのって副作用とか、依存性あるでしょ」


「依存してるときは、何も考えなくていいじゃん」


「それは……、何も考えられなくなるだけじゃない?実際はお金がなくなって、今日食べるご飯のこともダメになって、破滅するんじゃないの」


「そっかー」


「薬って耐性ついて少しずつ使用量増えるって言うしさ」


「へー、シオリ詳しいねー」


ミカも本来こんな話がしたいわけではなかった。薬物のありきたりな知識や、その特性なんてどうでもよかった。要するに構ってちゃんだ。そういうものに興味を示す自分に構って欲しくて、逃避したいくらい不安定な時期ってことを伝えたかった。あるいは同情して欲しかったのだ。しかし彼女たちは不器用だった。


「私たちJK真っ盛りだよ?薬なんかで人生棒に振ってられないよ」


「そうだよねー、……あ、クスリとも笑えないよね」


「ミカ、寒いよ。笑えないのはこっち」


何気ない会話だったが、ミカは今後の人生に行き詰まって、全部どうでもよくなったときは使ってもいいんじゃないか。そんな風に軽く考えた。この頃の彼女は病んでいたのだ。

本来のミカは誰にでも明るく振る舞う性格であり、それが自他共に認める彼女の良いところだったわけだが、周りがそういうレッテルを貼ってしまった故に、彼女自身もそうあるべきだと思い込んだ。そのせいで仲良しのシオリですら彼女の内面に気付くのが遅れている。


火曜日、今日は陸上部の練習があった。


「はー、わたしは全力で走ったあとのスポドリが好きだ!」


汗と制汗剤の匂いが漂う部室にて、陸上部エースの女子がいつものセリフを叫んでいた。


「またそれか」


この人は、部活で疲れたあとは大体スポーツドリンクを褒めちぎっている。走ったあとのスポドリは、十倍美味しくなるんだと豪語していた。いるだけで部内が明るくなる、そんな人だ。そして部内の人気者で一番騒がしいその人がいなくなると、みんな帰り支度を始める。同時に、ここでもきな臭い会話がスタートした。


「今井先輩がそういう薬を勧めてくるらしい」


今井先輩というのは、陸上部の男の先輩。先ほどのエースの先輩とは対照的な性格で、校則をいくつも破っている問題児だ。最近は幽霊部員になりかけているし、危ない大人と繋がっているなんて噂もあって、シオリとしてはあまり関わりたくない相手だった。

そして、先輩たちの間でも彼の話はご法度になっていたわけだが。


「あの人が言うには、その薬は中毒性もなくて絶対安全だって」


「なにそれ最高じゃん」


「ばか、そんなわけないでしょ」


シオリは会話に参加していなかったが、内容だけが耳に入ってきた。今井先輩と関わりたくはなかったものの、副作用がないという話そのものには少しだけ興味を持った。シオリはシオリで近頃上手くいかないことが重なって沈んでいたのだ。といってもそれは女子高生の些細な悩み。陸上部でスコアが伸びなかったこととか、テストの点が思ったより低かったことを母親に指摘された、そのレベルの一般的な悩み。


シオリは直ぐに思いなおす。そんな都合のいい薬があるわけがない。薬なんかなくても彼女は前向きな性格だったし、この数日後には悩んだこともすっかり忘れていた。


「ミカ、かえろー」


その日も部活が終わって、一緒に帰っていると、ミカがその話を振ってくる。


「今井先輩の噂、ほんとかも」


「え?ああ、その話」


この頃のシオリはそういう噂が取り巻いているのにうんざりしている様子だった。何よりも、大事な幼馴染が楽しそうに話すのを見ているのは心が痛いものだ。


「この前わたし部活に遅れてったことあったじゃん」


「あー、追試のときね」


「誰もいないと思ってた部室に今井先輩がいたんだよね。その時、バックに何か隠したと思う」


今井先輩は、物音で誰かきたことに気付いたが、不自然に焦っていた。しかも、その日は部活に参加するわけもなく帰ったとのことだ。


「部室でキマってたのかも」


「ミカ、そういう言い方やめなー」


この日もあっという間に時間は過ぎた。重ねて言うが、ミカも薬の話がしたかったというよりは、ただ構って欲しかっただけだ。具体的にはシオリに「大丈夫?悩みでもあるの?」って声をかけて欲しかった。


「ねえ、シオリ、これからご飯たべ行こ」


「ごめん、提出する数学の課題があってさ」


「え、それって今日の昼までじゃないっけ」


「そう、すっかり忘れてて。あとさいきん母親も厳しいんだよね」


「そっか、わかった」


シオリは仕方なく誘いを断ったのだが、この日辺りから何故か二人はすれ違う事が多くなった。最初は二人とも本当に忙しかっただけだ。元々シオリは面倒見のいい性格だが、自分のことで切羽詰っていたために、ミカへの気配りが疎かになっていたのかもしれない。一方のミカは不自然に、今日は用事があると言い出すことが増えた。用事の内容は濁すような感じで、陸上部にもあまり顔を出さなくなった。


それから四週間ほど経った日曜日のこと。

シオリは、たまたまミカと今井先輩が一緒に歩いているところを目撃してしまった。


陸上部の活動は週に五回、月曜と日曜が休みだ。シオリは貴重な休日を使って、中一の妹と二人でショッピングセンターにきていた。

大体の買い物を終えたあと、遠くにミカらしき人影が見えて、隣に男がいることにもすぐ気付いた。今井先輩、ミカによくないことが起きているのは一目瞭然だった。


「ごめん、ちょっとお姉ちゃん、あの二人を尾行しなきゃいけないかも」


「ミカ姉ちゃんに彼氏?」


ミカのことは妹もよく知っている。そのミカに彼氏ができていたとしたら、とても喜ばしいことだが、さすがに今井先輩が彼氏なわけはなかった。


「うん、そうかもしれない」


妹の質問は無難に応えておく。


日曜で賑わっているショッピングセンター、妹の手を引いて歩くのはなかなか大変だ。数十メートル先からギリギリ見失わないようにミカを追い続ける。

二十分ほど尾行を続けると、ショッピングセンターや駅の栄えている方からは遠ざかっていた。やがてある建物の前にきて、足が止まる。


「お姉ちゃんあの建物」


二人が入っていったのはラブホだった。シオリはこれ以上追うことができないと躊躇する。中学生の妹を連れては入れない。かといってこんな辺鄙なところに妹を置いていくわけにもいかないからだ。

ミカには明日の学校で事情を聞くだけでいい、今井先輩と何をしていたのか。


しかし、そんな悠長なことで、何かが手遅れになるとしたら。妹にはなんとか一人で家に帰ってもらい、すぐにミカの所に行くべきだ。


「ねえ、バス停からだったら一人で帰れる?」


「うん!」


シオリは妹を直近のバス停まで送ると、すぐにミカに電話をかける。何度か掛け直して、やっと折り返しがかかってきた。ミカの第一声は妙だった。


「助けてシオリ、ここどこ?」


ここどこ?とはどういうことなのか。

ミカは自分の意思で今井先輩といて、ラブホに入っていったはずだった。


「周りに、今井先輩はいないの?」


「今井先輩?居ないよ?なんで?」


シオリが妹をバス停まで送っている間に、今井先輩は居なくなったということらしい。


「とにかく、その建物から出よ、お金はある?」


「うん」


ホテルから出てきたミカは、見た目こそ普通だったものの、どこか様子がおかしかった。

たまに上の空で、ボーッとしている瞬間がある。シオリは様子がおかしいミカを追求するのはやめた。そんなことは今度でも、ミカが無事ならいつでも聞けるからだ。


それよりも、彼女は何かの薬物を使われた可能性があった。本当ならすぐ病院に連れていくべきだが、シオリは迷う。連れて行くべきだろうけど、使われた薬と状況によっては彼女の体裁を傷つけるし、親や先生に連絡が入ってしまうかもしれない。


それでも、シオリは決断する


「ミカ、病院行こ」


「なんで?」


ミカはキョトンとしていた。

当の本人が状況を理解していないせいでシオリは肩透かしを食らう。本当に何があったか分かってないみたいだ。


「なんでって……なんかされたんでしょ?」


「なんかって、何?」


それをシオリの口から説明するのは難しい。埒が明かない。しだいに病院に行くこと自体が有耶無耶になってしまったが、翌日になると、ミカはいつも通りの明るいミカに戻っていた。特になんの不調もないようだ。

そして、そういうことならシオリも話を切り出すしかなかった。


「ミカ、わたしに何を隠してるの?」


「ん、なんのこと」


惚けているようだが、ミカは一瞬だけ目が泳いだ。シオリは長い付き合いで理解している、これは彼女が後ろめたいことがある時の反応だ。


「今井先輩と一緒にいたでしょ」


「え、わたし今井先輩といたの?」


それなのに急に話が噛み合わなくなる。誤魔化しているようにも見える。どうして誰といたかを誤魔化す必要があるのか。

シオリは遠目でしか見なかったが、先日、ミカと今井先輩は談笑しながらホテルへ入っていったように見えた。ミカも自分の意思で歩いていたはずだ。


「本当のこと言ってよ」


「いや、あのさ実は、」


「うん」


「その日、今井先輩と喋ってから記憶が曖昧なんだよね」


ミカはどこか他人事みたいに言う。ともかく、そういう記憶が飛ぶような薬を使われた可能性があった。その時ホテルで起きたことは今井先輩しか覚えていないということだ。


「ミカ、危ないことするのは本当にやめて。悩みがあるなら私が聞くから」


「ごめんなさい」


随分と遠回りではあったが、シオリは無意識的にミカの求めていた台詞を紡ぎ出す。やっと二人は本音で話せるようになった。


「シオリは、最近変わったことない?大丈夫?」


「え、私?私は一時の快楽で身を滅ぼしたりしないよ」


それからシオリとミカの仲は良好だ。

むしろ、前より気兼ねなくお互いについて話すようになり、悩みを抱え込むことはなくなった。その後ミカの体に異変が起きるということもなく、陸上部に戻って元気に活動している。例の薬はただの睡眠薬とかそういう類のものだったのかもしれない。それなら中毒性が弱いというのも当たり前で、物は言いようだ。


幽霊部員気味だった今井先輩は、完全に陸上部から消えて、いつの間にか退学になった。

生徒たちにその詳細が伝えられることはないが、十中八九、薬の売買と、数名の女子をホテルに連れ込んだことがバレたのだろう。学校側も大事にしたくないから厄介払いをした、そんなところだ。


しかし、同時にある噂が立つ。例の薬はやはり偽物じゃなかったというものだ。それを服用した人間が大っぴらに話すことはないが、服用者はみんな以前より元気で幸せそうに見える、周りはそう思っていた。


「ミカ、あんたほんとに何もないのよね」


「んーなにも。なにもないけど、でも、」


「でも?」


「思い出したことがいくつか」


今井先輩と関わった人間に共通していることがもう一つあった、それがこの記憶の混濁だ。ただ、これはかなり一時的なもので、ミカを含め服用者はみんな記憶を思い出しつつあった。


「やっぱり飲んだんだよ、わたし。誘惑に負けて薬飲んだんだけど、なにもなかった。それでもスッキリしたって記憶はあって、なんで私あんな悩んでたんだろ、みたいな」


ミカも薬の服用者だった。そして噂通り、その薬は中毒性や危険なことがあるわけでもなく。彼女は前向きになったようにみえる。


「あと、たしかその薬の名前。先輩は、メルトって呼んでた」


「メルト、溶けるって意味か」


シオリはそのメルトという薬の情報を、個人的に調べることにする。と言っても、彼女ができるのはネットで検索をかけるくらいのことだ。機械音痴だったシオリが、薬の情報にたどり着くにはかなりの時間を要した。


結局、パソコン部でアングラ系に詳しい男子の力を借りながら。ネットの深層、匿名性の高いアプリでその薬がやり取りされていることを突き止める。


「わかった、かもしれない」


力を借りると言ったものの、シオリはほぼその男子に頼りっきりで真相に辿り着く。パソコン部の彼は言う。メルトパウダーと呼ばれるその薬の詳細は、こうだった。


「自我を消す薬」


「はい?ジガ?」


シオリはよく理解できなかった。なんせ作用が哲学的で胡散臭すぎるから。


「簡単に言うと、ロボットになるってことだと思う」


「ロボット?それミカが飲んだの?」


「分からないけど、ここに副作用なんかもまとめた記事があって」


シオリはパソコンの画面を覗く。その薬、メルトパウダー、メルトと呼称される粉末状の薬は、服用者の自我を喪失させる。副作用として、飲んだ前後の記憶が曖昧になる。ただ、こちらはあくまで一時的なもの。

他にも細かい経過なんかまとめられていて、いくつかがミカの様子と似通っていた。


「いやロボットになるって何?ミカさっきも元気そうだったよ?」


「そうじゃなくて、自我が消えるってことは全ての悩みから解放される、みたいな話かな」


正確には少し違うが、悩みはあっても悩んでいることすら知覚できなくなるのが、この薬の作用だ。意識的な感情がなくなり、すべての感情、行動が無意識になるということだった。彼も慎重に言葉を選んだが、突拍子もない薬の詳細をどう伝えるべきか分からなかったのだ。

二人の会話は半信半疑のまま進行し、徐々にシオリは事の大きさを理解する。

もしこの記事が事実で、ミカが服用したものと同様だとしたら、ミカの自我を確かめる方法は存在しない。そんなのどうしたって思い付かない。自我を他人が認識できるはずもない。自我の喪失なんてものは、自殺するのと同義だった。誰にも気付かれない、いなくなったことにすら気付かない自殺。


ミカはもうこの世にいないのかもしれない。


二人が久々に話して打ち解けたのも、ミカが気兼ねなく振る舞えるようになったのも、薬のおかげだとしたら、すべては手遅れだ。

今井先輩はこの薬を、色んな相手に勧めて売っていたという。一体どれだけの相手にこれを使わせたのか。この学内に何人、空っぽの人間が存在しているのか。いや、あるいは、


「そんな薬は存在しないかもしれない」


シオリは自分に言い聞かせるように言ったそう信じてしまう方が楽だから。

万が一、そんな薬があったとして、その作用を証明することはできない。

そんな雲をつかむような話、確かめる術がない。


「そうだよ、先輩だってこの薬についてどこまで知ってたの?」


結局、薬について詳細を知ったとしても、この一件は消化不良だった。現状のミカがこの薬についてどこまで思い出したか、把握しているかは分からない。この記事の内容をシオリはミカに話せない。


仮にミカが薬について把握していたとしても、


「うん、飲んだよ」


なんて言うだけで話は終わるかもしれない。


それまでミカはただ吹っ切れて、元気になったように見えていた。ミカが落ち着きのある子に変わってしまった、変えられてしまったとしたら。後から事実を知っただけなのに、彼女のことを色眼鏡で見てしまうようになる。陸上部も物騒な噂が流れていた時より、少しだけ静かになったかもしれない。

やはりこうして消化不良なまま話は終わった。


全ての悲劇は、彼女たちの知らないところで起きていた。その真相に、シオリはあと一歩届かなかった。

たしかに今井先輩自身、薬の効果についてはそこまで把握していない。先輩はあくまで、金儲けのためにその薬を入手し抱え込んでいた。自分で使う気はなかった。

そして特に中毒性もない一回きりの薬、それを誰もいない部室に持ち込む意味とは何だったのか。偶然ミカに目撃されてしまったリスクを、負う必要があったのか。

彼も最初に考えたのは、この薬が本物なのかということ。さらに、自我が消えた人間はどうなるのかということ。


結果として、何がどうなるわけでも無かった。最初の実験体となったその人物は翌日も、そのまた翌日も元気そうだった。しかしその人は一時的な記憶の混濁を見せ、様子もおかしくなったことから、何らかの効果があったと今井先輩は確信する。

彼がその薬を最初に使ったのが、陸上部の部室だったのだ。誰もいない部室で、たまたま置いてあったスポーツドリンクに薬を混入した。陸上部の誰かはそのスポーツドリンクを飲んでしまい、事故で薬を服用したことになる。今井先輩は実験の相手については誰でもよかったし、その人物を無作為に選んだ。ただ目の前にあった開封済みのペットボトルに薬を混入し、部員の誰かが確実にそれを飲んだ。

薬の入ったペットボトルは、その日部室に遅れてきたミカのものではない。ミカ以外で部活動に参加していた十数名の誰かのもの。

それはシオリだったかもしれないし、そうじゃないかもしれない。周りがそれを見抜けるはずもなく、それを飲んだ生徒は人知れず死んでしまったことになる。今井先輩が退学になった今、学内の人間がそれを知ることも非常に困難だ。


やがて月日は流れ、校舎に桜の風が吹きつける頃。彼女たちにも卒業の時期がきた。一連の薬にまつわる話が、彼女たちの人生に影響を与えるということはなく、今更誰も思い返すことはない。

卒業式を迎え、笑ってお別れする者、涙を流す者がいる中で、その人物は何も思わず、思考することもなかった。みんなで一丸となった文化祭、体育祭。好きな人について話し合った修学旅行の夜。大学受験を乗り越えて、苦楽を共にしたクラスメイトとのお別れ。

ただ、それだけ。

特に悲しくもないのに、機械的に涙を流してみせた。

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短編集【SF】 寺沢シロ @terasawa46

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