5-4 猫耳幼女
宝玉だけを祀った
この差は一体······と
この堂の管理は
「
その丸まった白い物体はくるくると宙で回転し、少し離れた場所にいた
「あ、えっと、はじめまして?」
自分よりもずっと小さい幼子の姿をしたそれに、思わず声をかける。
十歳くらいの少女の姿をしたそれは、肩の辺りで切り揃えられた真っ白な髪の中に、左右ひと房だけ黒い髪が混じっており、その頭の天辺には白いふさふさの猫のような耳が付いていた。
指先が見えないくらいの袖の長い白装束を纏い、首に赤い紐飾りを結んでいて、そこにぶら下がっている金色の鈴がリンと鳴る。
「逢いたかったぞ、
言って、その猫耳の幼女が
目の錯覚でなければ、白と黒の模様が入った尻尾がゆらゆらと揺れているのが視界に入る。
ど、どうしたら? と隣にいる
その理由はすぐに判明する。
「
「は? え? ······つき、纏う?」
「そうじゃ!
「けが········え?」
そう、
ちなみに
「姐さん、久しぶりです」
「おう、
跪いて挨拶をする
現に、
決して口にすることはないが。
「では、
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