第四章 謀主
4-1 お願い
その代償に玄武の加護は戻り、ひとまず
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そこに集まっていたのは、
「話は大体理解した。しかし、本当にそれで良いのですか?」
「俺は、······私は、なにも解らないんです。自分がそれであることも、本当に自覚もなくて。だから、
それと、と顔を上げて
「やっぱり俺は、俺でしかないから。だから、今まで通り
最後の方は声が小さくなり、背中も少し丸まってしまう。膝の上で握りしめた細い指が、少し震えていた。自分で自分を否定しているような気がしてきて、なんだか気が沈む。
そんな
「これが、
「まったく君というひとは、本当に興味が尽きない存在だよね。そんな君だから、みんなが愛してやまない。私としても、これからも符術の研究を共にしたいし、友としてできることはやってあげたい。だから、これからも仲良くしてくれる?」
「
「その代わり、
「もちろん! 任せてっ」
ふふっと
「俺は······、」
「
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