3-14 水妖の怪異
部屋に戻った
椅子に座っている
残った髪の毛はそのまま背中に垂らす。結い終わったのを確認して、
「
黒い衣に着替えた
「俺はいつも適当に括ってるだけだから、こういうのは新鮮なんだ」
「じゃあ、ここからは本題に入ろうかな。
正面の椅子に座ったのを確認して、
身をもって試したのですでに検証済みだ。身の危険には至らなかったが、それは
「
「最初の怪異はここ。上流に近い場所だった。その次はこの場所、」
「さっきの接触事故はこの辺りだったよね?」
こく、と小さく頷く。そうなると次に現れる場所はもっと下流の方だろう。夜になれば船は出ず、外を歩く者もいない。捜すのはひと苦労かもしれないが、範囲は絞れるはずだ。
「この辺りの水位はそんなに深くはないが、引きずり込まれたらこちらが不利」
人は水の中では思うように動けず、それは自分たちも同じだ。気を付けなければこちらがやられてしまう。現に、すでに何人かの術士が瀕死状態になっており、
「君が心配だ」
「でも囮は必要だよ。さっき俺を逃したわけだから、もしその
水に引きずり込まれてからの時間に制限があるからだ。下手をすれば
「俺は君を信頼してる。絶対に大丈夫」
嫌な予感が頭の中を過ったが、
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