第195話「大雑把な行き先」


蒼がバイクの免許を持っていることが判明。


んで、今はその蒼の運転で、俺がうしろに乗ってツーリング。



「そう言えばなんだけど、バイクの二人乗りって大丈夫なの?」



やってるところは結構見るが、実際に合法なのか違法なのかは知らない。


何となく違法な感じはするけど・・・。



「小型バイクから大丈夫だったはずよ。まぁ免許取ってから1年間は二人乗りダメらしいけど」



合法らしいです。


蒼が今運転しているバイクは、中型らしいので合法・・・だけど、最後の一言が引っかかる。



「免許取得から1年って、三永瀬さん免許取ったのは?」


「9月」


「まだ1年経ってないよ?」


「バレなきゃ大丈夫よ」



訂正、違法でした。


良くない良くない・・・。


と、ここまで近所をバイクで走っているわけだが・・・。



「ちなみに今日はどこ行く予定なんですか?」



そこは気になるところ。


ヤバいところに連れていかれても困るだけだが・・・。



「どっか山の方」


「山ですか・・・」



かなり大雑把。



「大丈夫よ。走りっぱなしじゃないから」


「走りっぱなしは嫌ですね・・・三永瀬さんひとりだったらよくするんですか?」


「さすがにしないけど、全行程の9割は走ってるってのはよくあるわよ」


「そ、そうなんですね。ツーリング好きなんですね」


「そうね・・・最近ハマちゃったわ」



意外な趣味だ。


意外・・・とは言っても、ヤンキーってバイク乗ってるイメージあるし、まぁそこら辺のコミュニティで興味持ったのかな? と、勝手な想像。


にしても、バイクで走っていると異常なほど寒い。


前方から受ける風のせいだが、これは厚着して来いって警告をしたのも理解できる。


もっと厚着して来ればよかった・・・。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る