ChapterⅢ

第41話「ゲームだけをする部活動」


夏が終わり、秋の涼しさを感じ始める10月の初旬。


ついこの前まで夏休みだったのに、もう中間テスト。その中間テストもあっと言う間に終わって、部活動が再開すると・・・。



「ようやく来たな。村上」



そこには、いつものように岩船先生の姿があった。


机には、なぜかノートパソコンが二つほどある。


しかも、無駄に分厚いやつ。


性能を引き出すために犠牲となった分厚さ。


それが特徴のゲーミングノートパソコンだ。



「どうしたんですか・・・これ」


「私の家から持ってきた」


「2台も?」


「その通り」


「何するんですか?」


「ゲームだ」


「?????」



ということで、ゲームをすることになりました。


活動日は部活動に準ずることをする。地味に厳しい岩船先生は、いつもこの方針でやってきた。



「いいんですか? 部活やらなくて」


「やりたいことでもあるのか?」


「ないです」


「なら問題ない」



らしいです。



「さて、何を使う?」



俺と岩船先生がよくやる共通のゲームは、武器を使ったシューティングゲーム。


いわゆるFPSってやつだ。



「何にしようか・・・」


「これ、学校とかにバレたら大変なことになりそうですね」


「いいか。バレなきゃ闇のゲームじゃないんだ」


「これ闇のゲームなのか」



まぁ負けるということは、銃で(キャラが)撃たれるということ。


それはつまり、死ということ。


闇のゲームで間違っていないのかもしれない。



「よし、これにしよう」


「なら、俺はこれで」



その日は、ゲームだけをして終わりました。


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