好きな人と彼氏が付き合えばいいのに。

@CITYANSEMUKUMAKO

第1話 夢

私は泣いた

夢の中で初めて。

好きな人が笑ってる、肩組んでる、

写真撮ってる。ただそれだけの夢だった。


なのに、


彼は陰キャでクラスの陽キャと話す事もないし、打ち上げに参加するような性格でもない。クラスのグループLINEにも入っていない。


だから女子と遊ぶ事自体ない。

だからデートなんだ。

あんなに楽しそうに笑ってるんだ。


考えるとすぐに腹痛がした。

吐き気が、この上ない憎悪が

こみ上げてきた。


私はまだ、葉月君が好きなんだ

この憎しみと嫉妬と共に

夜、彼で自慰行為をした。


「ごめんなさい、健太さん。

私はまだ彼が好きです、最低です。」

と唱えながら

思ったよりも早い時間で終えたが、絶頂の後が長かった。






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