エッセイを読み終えた時、あなたは胸を張って人間だと断言できるだろうか?

 一話完結のエッセイです。

 このエッセイの作者様は、良い意味で大多数の人たちとは観点が違うなあと感じていて、実際とても話しやすい方なんですよ。
 物事は好き嫌いではなく、必要か不要かで考えた方が正しい判断が下しやすいと思います。とは言え、Twitterなどを見ていても好き嫌いで物事を考える人の方が多い。
 そんな日常の中で、ある発言をきっかけに”この方は広い視野で物事をみている人なんだ”と感じ、尊敬しております。

 【エッセイについて】
 エッセイは呪いの人形についてから始まっていく。
 しかしながら、ホラーな話ではありません。
 オカルトの話題でもない。
 あらすじを読むと、正義中毒というワードが出てくる。

 正義に関して問題になったと言えば感染症による緊急事態宣言時の事件が記憶に新しい、もしくは分かりやすいのではないだろうか?
 それは、緊急事態宣言の発令された最中、営業をしていた店に嫌がらせをしたり、マスクをしていなかった人に注意をしたりなど。どんなに自分が正しいと思っていても、”正義”を振りかざして他者を攻撃することは許されない行為である。
 正義とはどんな角度であっても主観に過ぎない。

 このように、あくまでも自分を中心として人は物事を考えたり行動したりする。しかしながら、このエッセイを読むと視野は広がります。
 このエッセイを読み終えた時、あなたは自分を人間だと思うだろうか?
 それとも人形だと思うだろうか?
 ”生きているとはなんだろう?”と考えさせられる、とても興味深いエッセイです。
 あなたも読まれてみてはいかがでしょうか?
 お奨めです。