第14話 入学
4月7日 月曜日 AM3:00
翔「本当に3時間睡眠でなんの問題もないよな。まだ夜中だよ普通に。」
起きたら顔を洗って食事なんだが、これまた豪華になってる。
何故ならそうぎんくんのぞんざい。
あらゆる家電を使いこなすわけで、自動調理など当然出来る。オーブンレンジにもついてるしな。それを渚のレシピにしてるだけ。
でだ。動く冷蔵庫な訳で、そこに食材を入れておけば勝手に調理をしてくれる。
渚「おはよー!わぁー美味しそうだね!」
最初はシリアルでって思ってたんだが、朝だけでも四時間の探索だ。二時間がちで二時間目隠しね。
翔「助かるよな~!食べる量とかむちゃくちゃ増えてるし。味付けは渚のレシピだからうまいうまい!朝が一番食ってるよな」
渚「いいことだよ!!太るわけでもないしさ!食費にしかお金使ってないけど、それもかなり少ないし。卵もミルクもハチミツも野菜に種無し果物とキノコもとれるようになったし薬草の種は実は豆だったしね!」
そうなのだ。魔物はホーンラビットの枠がほんとに魅力的。
バトルクック、ロイヤルビー、ピッグブルス、ベジターマン、マッシュシュ、フルツキラー。
モンスターは不思議な感じだよ全く。ピッグブルスは豚と牛の合作みたいなの。ベジターマンとかは野菜にキノコに果物に手足がついてて、ゆるキャラな感じじゃなくて、かなりつよい。ホーンラビットが一番雑魚かな。
翔「ほんとに助かるよなー。見た目凶悪だけど、めちゃ美味しいし、このダンジョンもっと流行ってもいいのにな」
渚「まあ近くに稼げるダンジョンあるからねー。低層だと収入の差はやっぱり気になるんじゃないかな?みんなが料理できるとは限らないし。その代わり、稼げる心にゆとりのあってマナーのいい人たちばかりだからいいじゃん!」
翔「ほんとだな。あれ?今週末だったか?お花見」
渚「内容的にはBBQだよね。会場に桜ないからさー!お酒もなしだし!ってうちの庭だし」
翔「初のゲストが有名どころすぎないか?間違いなく若手ナンバーワンだろうに。こんなところまで来てくれるとかどうなの?」
渚「どうなんだろうねー!しかも私たちがリスペクトされてない?」
翔「だよな?腰低すぎでしょ。サポートの二人をいれた8人とも芸能人なんか比じゃないくらいの知名度やしな」
まぁ悪い人たちじゃないと思うから、会えばわかるか。
翔「さて、大分なれてきたから、今日から午前の前半は魔法解禁だ。理由はここで使いきっても、学校へついた頃には半分くらいは回復してる。そしたら補充も始めれるからな。まだまだ回復量と込めれる量がとんとん位だけど、で15時くらいまでで丁度一つ分が終わると思うから、午後の探索も前半の前半は槍で、後半は魔法で。そのあとはいつもの目隠しだな。あっ目隠しもいつもと同じじゃなかっ
た。午前の目隠しは片側は開けてるけど、攻撃は目隠し側がやる。午後のは二人ともオール目隠しだ!そうちゃんとぎんくんに任せる感じだな!」
渚「わーお!ハードだね!でも頑張っちゃうよ!」
翔「学校が始まるからと言うよりも魔法が二人とも星二つになったからだな!まあいいタイミングだ!頑張ろう!」
「「「「おー」」」」
月曜日はホーンラビットがお相手だ!助かりますね!
と言うか知ってましたが。
この辺りの情報は、全然載ってなかった。
結局は
月曜日は草原でお肉と毛皮をとってー♪
火曜日も草原でお肉と卵をとってー♪
水曜日は林でハチミツと針をとってー♪
木曜日も林でお肉とミルクをとってー♪
金曜日は森できのこを採ってー♪
土曜日も森で野菜をとってー♪
日曜日は山で果物をとってー♪
な感じの歌ができそうだ。ちなみにだが同じ草原とか森とかでも景色も違うから、毎日はかわる。だけど曜日で固定な感じだな。
あ、月ごとにも変化したな。
ついでに言うと、階層をまたいでも、多少強くなるくらいなのと数が増えるくらいなので、今のところは一階層で充分。
五階層のボスまでは行ったけどね。
今は、そうぎん号の改造車両を作ろうとしてる。モーターの性能アップだ。
旧時代のEV車両にしようとしてる。いや、もっとシンプルだけども。
そしたら移動時間も減らせるからね。
翔「さて、魔法戦闘だけど、俺たちの魔法戦はボール系の魔法は使わないからね!やっぱり斬るか刺すかだね!ただ貫通よりも内側も攻撃できるように、ネジもしくは釘にするのと、カッター系の魔法は、角度をつけるようにしようか!」
渚「どっちも練習してきたもんね!でもさ、ファイアースクリューってあんまり聞かないよね!釘だとしたらファイアーネイルかファイアースパイクだけどスパイクのがいいかな。大型だし!」
翔「ないな。でもさ、貫通したらそれまでだけど、あの皿の部分で貫通を防いだらその分焼けるしね!回転させるのは銃と同じだな。でもしばらくは釘だな。まだ回転させれないし。だからスパイクとカッターの魔法だな。」
渚「カッターに角度をつけるのは?」
翔「包丁とかと同じで引ききりになるらしい。ギロチンとかがそれを採用したらしいからさ。ローリングカッターみたいにしたいんだけど、これも回転がまだまだ無理だ。」
と言うわけでスタートだ。
完全なオリジナル魔法を使うことにする。これは自分達で鍛えてきたから形の変形ができるからね!ちなみにだが予想通りダンジョン外でも威力は下がらなかったよ。
渚「ファイアースパイク!!火釘!!このあたりはバッチし通用するね!それに、魔法名はノリで !」
翔「完全にノリでしかないな。まあ気分でやったらいいよ!」
渚「了解!それにしても体力ついたよね私たち!」
翔「ほんとだな。歩くだけしかできなかったのに、今では二時間ダッシュし続けれるもんな。話す余裕まであるし、装備もトレーニング用だしな。低層でも確実に力がついてる実感があるのはいいな!」
渚「レベル制じゃなくてよかったよねー!」
翔「でも大型の魔物と戦えてないからそこはもどかしいよな」
まあ、焦っても仕方ないし、できることからやってくしかないけどな。
その後も順調に討伐を重ねていった。
俺たちの魔法は通用する。自信が持てたな。
だが、後半は目隠ししての戦闘はむちゃくちゃ大変だった。
被弾しまくったね。
AM7:40
探索から戻って学校の支度だ。まずはシャワーを浴びて、すぐに浴室へ。洗濯物と武具のメンテナンスはそうちゃんとぎんくんがやってくれる。
お風呂に浸かりながら、リフレッシュマッサージ。
渚「うーとろける~」
いやそれとけてるからな?気持ちはわかるけども。
シャキッとしたら二回目の食事。サンドイッチとかホットドックとかその辺りね。で、コーヒーを飲んで少しリラックス。
もう一度歯を磨いたら、制服に着替えて出発。今日は式典用の制服だ。
翔「さてと、出発しますか」
渚「だねだね!」
「「はい!」」
俺たちの学校は、ダンジョンとは反対側。危険指定区域の外側だ。5㌔位は離れてる。まあ自転車ならすぐだが。、新都市として作られた場所なので、防壁があるからかな。
といっても、ダンジョンに向かって正面だけで、いつぞやの川沿いからなら、ゲートが封鎖されても家には帰れるし、俺たちは遠回りだがそのルートを通る。
自転車かランニングで通うつもりだったけど、元々はキャリーケースなので、持ち手をハンドルにしてキックボードのように乗って移動する。
渚「風が気持ちいいねー」
翔「ほんとだな~。」
川沿いからなら並み木道にはいる。ここからは徒歩だ。
それぞれ鞄を背負う。
渚「桜きれいだねー」
翔「ほんとだな。だいぶ余裕も出てきたしさ、庭もまた整備しよっか!桜とはいかないけど花とか植えてさ。ダンジョンに咲いてるのとか持ってこれないかな?」
渚「それいいね!!やろやろ!」
そんな会話をしてると、学校につく。
「おはようございます。新入生の方ですか?」
「「おはようございます」」
翔「はい。そうです。」
「クラスはわかりますか?」
渚「二人とも1Aです」
「それでしたら、校舎入って一番左の下駄箱です。下駄箱のところに名前があるので、確認して自分のところを使ってください。」
「「ありがとうございます」」
上級生が案内係をしてるのかな?一応俺たちも正門をバックに撮影はしたとけど、保護者がいるわけでもないので、さっさと移動する。
下駄箱で名前は確認して、下駄箱も鍵つきだったので使ってみることに。この鍵は生徒カードだ。いろんなところで使う。教室の入退室とかにもね。いじめ対策なんだって。上履きに履き替えて教室へ向かう。
階は三階の一番奥。教室の入り口には席順が貼られている。
俺たちは入学試験も最後の最後の枠なので、成績順の1Aだけど、一番窓側の一番後ろだ。出席番号は俺が40で渚が20。
机はわりとシンプルなワークデスクだな。奥行き700 幅1000。パーソナルスペースはかなり広い。
教室も広いしな。旧時代の約二倍位はあるんじゃないだろうか。
まあノートパソコンやタブレットを置くのでそれくらいは要るよな。高さは可変だ。
鞄やなんかは内側に置くので通路に物は置かれないから、歩きやすいしね。
机は固定されてて動かないけどな。面白いことにここも個室空間のようなものだ。席に着くのにもゲートがある。なので席替えもないけどな。
ちなみにだが昼の時間とかグループ学習のときは、通路側に跳ねあげる机があるのでそれを出す。男子は右女子は左。昼時は一律右はあげていい。そもそもそのままでも四人で集まるのもできるけどな。
なのでこの空間は自分で掃除する。まあ普通だけどな。
掃除の時間は通路とか前後の空間だけ。掃き掃除とモップがけだな。
教室移動も家庭科室、音楽室、美術室
施設としては学食もあるし、売店もある。旧時代の大学とか私立に近いと思う。敷地も生徒数もそこまで多くないけどな。一学年200人の600人だ。
まぁ第7開発区の探索者学校にしたかったようだが、すぐ近くにもう一つダンジョンがあり、そっちに探索者学校をたてて、ここは市が買い取った感じ。公立高校がなかったからね。避難場所として。
渚「資料しか見なかったけど、最新だね!」
翔「そうだな。公立でこんな感じのところはないな。おっ、講堂へ移動らしいぞ?」
渚「あーい!」
いよいよ入学式だ。ご家族の方と来られてるようだから挨拶程度で特に会話もない。
と言うか教室へよる必要もなかったみたいだが、、まぁ行くかな。
入学式といっても校長のありがたいお言葉と、在校生と、新入生の挨拶だ。
が、
なんとまあ雰囲気が凄い。校風自由ここにありだな。
まぁ成績順のクラス割りだからなのかどの学年もAクラスは割りと落ち着いた雰囲気だ。新入生は真面目って感じだな。でEクラスにいくにつれて、派手さが増してく。新入生が分かりやすいかな。上級生は校風に染まったのか、どのクラスでも割りと髪の毛の色が派手なひともいるけど。がEクラスはダントツだな。
渚「お花畑みたいで後ろから見るときれいだね」
俺も思った。
ちょいちょいアクセントはあるが、きれーなグラデーション。最後はお花畑。でもそこまで騒がしいといった感じはないな。
新入生がうるさうが。
式典が始まり校長の挨拶。
これはきょーれつだな。むちゃくちゃ威圧感があるね。
校長「新入生の皆さん。入学おめでとう。我が校は自由を掲げてる。が、その分自己責任でもある。見た目とかは特に気にはしないが、最低限のルールからは外れなうように。自由と言うのは何でもありじゃないからな。それだけは覚えておいてほしい。みんなの成長を願ってる。」
ん?殺気?ってあれ?もう終わり?まあ短い分には言いけどさ。ってなんか急にしずかになったな?
渚「途中殺気はなってたね!」
翔「だな。まあ静かになったから効果的なんじゃないか?それで上級生は静かだったのな」
あの校長とか教師も普通科に居るような人たちじゃないよな?ここが避難場所として使うからその為なのかな?
続いて、在校生の挨拶らしい。
生徒会長さんは女性の方のようだ。えっと、
みんながんばれー分からないことがあったら聞いてね的な感じでこちらも短い挨拶だ。
最後は新入生代表らしい、。1Aの
櫂「私は、探索者として活動しています。探索者学校が主流のなか、あえてこの学校を選びました。強ければすべてといった今の世の中に風穴を開けれるように、戦うだけじゃなく、勉学ももっと重要だと言うことを在学中に証明して見せます。学生探索者としてトップクラス、また学業も一流大学に現役合格をして見せます。そして、新たなステージに日本を世界を変えていきます。」
いやそれ挨拶と言うより宣言だろ?頑張ってとしかいいようがないが。。
渚「か、ま、せ、い、ぬ、だって!お兄ちゃんの引き立て役かな?」
翔「名前をいじったらダメだぞ~。俺にしか聞こえてないけど、あれは彼のせいじゃないだろ。親だな。、、、あのド派手な。」
渚「マジやめてー。お腹が、、、苦しい、、、金ぴかだよ?あの夫婦輝きすぎてるよ?わー自由な学校だね!」
新しい街だから成り上がった人たちも多いのかもなー。上段席は見なかったけど、こちらはイルミネーションかってくらいキラキラ輝いてる。
マジで不安だよここ。
本当に公立なのかここ?
まあ学校寄付金の欄も自由になってたからな。
一応、公立高校の基本料金ものってたからそれを払ったけど。
さてさてどんな学生ライフになることやら。
無事に式典は終わったから教室へ移動した。
学生探索者!両親を亡くした義兄妹が生きてくにはこの道しかない! ボスおにぎり @bossonigiri
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。学生探索者!両親を亡くした義兄妹が生きてくにはこの道しかない!の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます