第13話 そうちゃんとぎんくん

 あれから二週間が経過した。明日からは学校が始まる。

 この二週間で生活スタイルも確立してきた。起きるのは3:00で、4:00からダンジョン。ぶっとうしで8:00。マッサージとかし終わるのが8:40

 俺が勘違いしてたけど、学校は9:00から16:30までなんだとかで、このあとでていけば充分まにあう。

 サンドイッチとかもつくってもらえたので、行きながら食べれるしな。

 もちろんシリアルバーは健在だ。

 なので9:00から17:00は自由時間。平日は学校だ。そのあと17:00から21:00までまたもぐる。寝るのは0時だ。


 それ以外の時間は、動画を編集したり、課題を進めたり、予習したり、型の訓練をしてる。一番はもの作りだけど、、、。

 ダンジョンに潜りながらってのは現実的に難しかったので、別で時間をとってる。

 収入の方は平均一万に落ち着いた。

 余裕で生活出来るな!


 じゃあ今は何をしてるかと言うと、からになった魔石。

 これの再利用を考えてる。


 魔力が取り出せるなら魔力を入れれると言う発想。

 それで考えは間違ってなかったが、自分の魔力は自分でしか使えない。逆にいったら自分なら使えるわけで、取り出すのも出来るようになった。


 翔「この魔力を込めるのが相当に苦労するんだが、これを学校の時間に常にしたら一石二鳥だ!魔力訓練も出来るし、魔力の予備も出来る。だから、常に携帯したいんだけどどんなのがいいと思う?」


 渚「見えないところ、アームブレスレット、アンクルブレスレットネックレスかな!禁止もされてないし!」


 なぁ俺たちの通う高校って大丈夫なのか?

 制服自由の、髪色自由のアクセサリーまで自由だと?


 翔「急ぬ不安になってきた」


 渚「盗難とか?通学鞄も追尾式にしたし、そもそも開けれないよ!ねーそうぎんくん!」


 そうぎん「任せてください!!」


 お気づきだろうか。

 二人しかいないはずのこの家に、謎の声がする。。

 はい!犯人は俺です!

 人工知能ってあるじゃん!着いてたじゃん!いじくるじゃん!学習させるじゃん!で出来たのがそうぎんくんなのですよ。

 家の家電をすべて引き受けてくれてます。


 これは、完全に脳が決まった状態で、ノリノリで渚と開発してしまった。いろんなAIを統合させて、今では完全にそうぎんくんとして確立したから、情報が抜かれたりなんてことは起こり得ない。

 逆はあるよ?なので発電機を小型かにしちゃったりね。さらに言うと、俺と渚の魔石でも動いちゃうわけ。

 なので今は魔石の電力は全部を売って、空の魔石に魔力を溜めてうちで利用してるのさー。


 でその魔石も授業中に注ぎたいって話。これが俺たちの学校の準備だ。

 あっそーだ!家電もね、部品を全部スライム製品にしちゃったよ!

 ベットもね。

 でね、配線なんかはコボルトナイフを使用してるわけ。

 時々暴走をすると、ハイテク化してるわけです。


 渚「じゃあデザインしちゃうね!あっそう言えば、インナーとか靴とか制服とかも学校用のは全部作り直したからね!」


 翔「どんな風に?」


 渚「ゴムの力を強力にしたから、動くだけで鍛えることが出来る優れものだよ!」


 翔「わーすてき」


 ちなみに俺たちだがまだGランク。これは仕方ないんだ。

 実績としたら魔石しか売ってないから、平均並だからね。

 学生の間は、許可がいる訳なんですよ。

 なので早くても一年間はGのまま。そんな状況なんで、負荷の方にどんどん振り切っていってる。

 解放されるまでは、自力をつけるしかないからね。


 まあデザインは元々考えててくれたらしくて、すぐに出来上がった。

 魔石の形は統一して、夜空をイメージした、星と月。色は星が俺で月が渚の色だ。これを取り替えていける。

 で、ベルトに予備がある。右側が積め終ったので左がこれからの。

 あっ結局、ベルトに落ち着いたよ。ネックレスとかさっきのは、ほんとの保険として、常につまったやつをキープしとくことになった。


 と言うことで俺は作成をしながら撮影の補助に回る。

 今日は1週間お弁当を撮影する。


 渚「はいどうもー!渚だよ!今日は明日から入学式と言うこともあって、前から言ってた1週間のお弁当を作ってくよ!今回は薬草は使わないです!もちろん薬草バージョンも作りますけどね!理由は薬草はなか中手に入らないとコメントを頂きましたので!ならこのお弁当はどうするのか!それは、お兄ちゃんが食べてくれます!まさかの2食分ですよー!まぁおっきくなったからねー!」


 と言うわけで今回はお弁当動画だ。


 渚「えっと、私たちはこのお弁当箱にします!これは安くて冷凍できて、おすすめです!タッパーとしても使えますし重ねれますからね!ハイじゃあ作ってきますね!まずは、弁当箱にラップをひきます!これは洗い物も楽になるのでぜひやってください!で、ここにご飯を詰めてきます!でお弁当と言えばふりかけ。月曜日と、木曜日にしますね!で、まずは肉そぼろと炒り卵作ります!これは火曜日と金曜日かな。で、水曜日はしろめしにしときますかね。でもうこっちはラップしときます!はい次は卵焼きですね!炒り卵と被るのでそれ以外の日にしときますねー!はい続いて、肉巻きですね。巻くのはお好きなものにしてください!私は彩りで決めてます!で、半分にカットして、こんな感じかな。

 あとしきりとかそういうのがほしくなると思うのですが、私は春巻の皮を使ってます!このこんな感じで、味をつけて、オーブンで焼くと結構彩りもよくなります!で、ここに和え物なんかをいれて、あとは、野菜の余り物をとにかくみじん切りと言うかミキサーで細かくして、そのまま軽く炒めたのを、ミンチのお肉に和えて、この記事に乗っけて焼くだけ!私は弁当に生野菜もしくは温野菜はいれないですね!ほかでとるようにしてます!はい!これで完成です!これね、毎日同じでもいいって人も出てくると思いますよ!で粗熱がとれたら冷凍庫へ。一杯作ったおかずは、それぞれを冷凍へ。自然解凍はダメですからね!必ず溶かしてからいくか、レンジがある方は保冷剤と一緒に運んで暖めて食べてください!もしくは、前日に冷蔵庫で解凍してください!私たちは冷蔵庫で解凍します!ではまたねー!バイバイ!」


 もうね、そうぎんくん。撮影しながらテロップ居れてっちゃうつわものだよ!

 で俺が横から突っ込み担当!

 マナー違反のところとか規約違反がもしあればカット。まだ一度もないけどな。画が変わらないところはカットしてくかんじです。

 ちなみにそうぎんくんの突っ込みも入りますよ!俺には辛辣で、渚にはあまあま。

 動画の方はなかなか順調だね。すでに30万人越してたりもする。

 次は俺の動画だ。


 翔「どうも翔です!渚プロデュースの兄の改造企画ですね。どうですかね?もうモブとはいわれないですかね?ちなみになんですけど、今日知った新事実、うちの高校、アクセサリーもオッケイだそうです。申し訳ないですが正直不安しかない。とりあえず、眉毛、髪、肌、爪、色々とやっては来ましたが、アクセサリーもつけて完全な学校スタオルを紹介していこうかと思います。、、、なぁ需要あるの?え?これライブなの?」


 そうぎん「あります!こんなお兄ちゃんが欲しかった!かっこいくてクールが似合いそうなのに優しいとかたまりません!早くみたいです!高校どこですか?とかたくさんコメント来てますね!調子にのんなモブとかもありますけどね」


 翔「優しいコメントありがとうございます!モブ発言の方の意見もごもっともです!見た目は変わってますが他はそんなにかわってないので、根本はモブのままですね。ただ調子には乗ってないですから。おっ渚の方が準備できたようなのでチェンジしますね!俺は着替えてきます」


 渚「はい!渚でーす。高校生ってことだけど履きたい気持ちもあるけどスカートは履きません!理由は、はいこのインナーですが、せーのっ!っと言った感じで伸ばすのに苦労するのを着てるからです!探索者何で常に鍛えますよー!、、、あーだめですね。、、、モブ発言した方。お兄ちゃんが本当にモブに見えてますか?あんなにキャラがたってるのが個性がない群衆ですかね?あっ外見じゃないですよ?私プロデュースってなってるけど、元々、才能を隠しきれてませんでしたからね。目立たないようにはしてたみたいだけど、もててましたからね!そもそも、自分達の進路が確定した状態から突然変異、親が四人とも居なくなった状態から3週間で建て直せますか?受験を受け直して、生活の目処をたてて、豪邸は豪邸ですが売ることも出来ない。あるのは思いでと何年かまえにはやった通販グッズ。この状態から、、」


 翔「なーぎさー?熱くなってどうすんの?気楽に行こうや気楽に!はいっ切り替えてこー?俺のことで怒ってくれた気持ちは嬉しいよ!ありがとな!ただ本気で気にしてないし、俺が譲れない事はあの件だけだ。、、つーことで続きな!あっ皆さんも誹謗中傷はやめてくださいね!どんな意図があったかは本人しか分からないし、モブであろうとしたのは事実ですしね!まぁ今は元とつけますよ!はい!渚コーデの衣装。いやこれ高校生なのか?二人で並ぶと、、、、どうですかね?」


 渚「まだ納得いかないけど切り替えます!えーいいと思うけどな~。ちょっと大人に憧れてますって感じもしつつ、新入生の雰囲気もあるし!アクセだってチラッと見えるだけだしさ!!」


 そうぎん「先程のは私のミスです。すみませんでした。それと服装の反応はかなりいいですよ!あっ応援ありがとうございます!あ、マスター方は探索者の収入で生活なさってますので、お金は大丈夫ですよ!うまいものって、渚さんの料理動画見てます?あれより美味しいものありますか?その美味しい料理で大食い企画やってほしい?ちょっと大食いは体調管理の問題で、ちょっとダメですからね!その案はもらいます!」


 翔「えっとな、そこで盛り上がられるとこっちはなんのこっちゃになるんよな。まあいいや。俺は俺でやるからな。さて、俺から渚へ贈り物があります。まずは制服。やっぱり高校生ならってとこですね。それとアクセサリーもリサーチして作ってみました!はい!着替えてきてください!着方はすぐにわかるから!」


 渚「え?、、、私に、、、、ありがとう、、、うぅ」


 泣いちゃったよ


 翔「まだまだあるから、さあ着た姿を見せてくれ!あとな、眼鏡は俺も渚も卒業だからな。俺もちょっと着けてくるからあとはそうぎんくん繋いどいてな!」


 そうぎん「あの、私はAI何ですがね。」


 翔「そうだった!そうぎんくんも改名しようと思ってな!そうちゃんとぎんくんになります!そしてなんと!身体つきです!」


 ぎん「マスター!ありがとうごさいます!」

 そう「嬉しいです!!」


 翔「ちょっと一から作るセンスがないから俺と渚の子供の頃の感じと今の感じを混ぜてみた。二頭身サイズなのも、動きずらかったらごめんな。」


 渚「どうかな?ちょっと恥ずかしい、、、えーーなにこの子達?」


 ぎん「マスターにつくってもらいました!ぎんです」

 そう「そうです!渚ちゃんとってもかわいいです!!」


 渚「二人のがかわいいよー!制服姿もお揃いだね!」


 ぎん「それがですね!えい!」


 一瞬光ると戦闘服スタイルへ


 そう「変身できます!!」


 渚「えー!すっごい!!今度はかっこいいよ!」


「「えへへ//」」


 翔「と言うわけで、今後はそうちゃんとぎんくんもよろしくお願いします!ではまた!」


 ちなみにだが、俺たちの学生鞄には乗車スペースがあるし、家のなかではカートに乗って移動する。

 かなり自信作だ!


 あれ?これ剣と魔法とダンジョンの話だったような?

 まぁいいでしょう。

 明日からは学校生活も始まるしな。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る