第12話 魔法で生活してみよう
渚「お兄ちゃん、お互いの髪を乾かしませんか?」
何とか魔法を駆使してシャワーを浴び終わったところだ。
足を洗う程度なら楽だったが身体を洗うのにはかなり大変だった。
温度をあげすぎてやけどしかけたりな。
それと魔力は体内に取り込んで自分の魔力に変換したのを使うみたいだ。なので限りがある。
翔「、、、頑張るよ」
まずは俺からしてくれるみたいだ。
翔「上手だな!」
渚「セルフとオートを使い分けてるの!」
翔「なるほど!その手もあったか!」
その使い方のセンスに脱帽しつつ乾かされる気持ちよさに感謝する。
翔「なら交代だな!、、、ハイ終わり!」
渚「ええええーーー!何で?」
翔「水分がなくなればいいわけだから、水を操った!」
渚「すごーい!でもーー私は満足感がない!!」
翔「まぁまぁ。えっとな、その分ヘッドスパを取りいれるからさ!」
渚「えっほんと?わーい!!」
もうね、脳がヤバイのよ。癒しは全部試そう!
続いて、洗濯。
これも魔法だ。二人で協力して洗う。動画を見て、洗い方の研究をして、チャレンジだ。
これはすごいね!
乾燥まで出来るから干す手間がなくなった。
だが大変なこともある。
渚「おにーちゃん。お風呂、、、たまらないね」
翔「だな。ここは文明の力に力を借りて、ご飯食べるか」
とは言えクールダウンは必要なので、しっかりと行ってから夕食へ。
渚「照り焼きステーキでいいの?」
翔「もちろん!俺はご飯を炊くよ!これをいれればいいんだよな?」
渚「そう!炊き込みご飯だからね!あとは味噌汁にしよっか!豚汁ならぬウサギ汁で」
さすがに全部を魔法でやるには無理があったが、野菜を洗ったり野菜を切ったり、混ぜたりなんかは魔法でできた。まだ肉を切るには至ってない。
翔「はぁーーめっちゃうまっ!薬草って万能食材だな?薬味としても優秀だし、そのまま食べてもいいし、それに、ウサギのお肉もだ!でスライムゼリーはデザートに最適とは!このコーヒーゼリーとか幸せすぎるよ!ありがとな!
渚「そんなに美味しそうに食べてくれて嬉しいし、お兄ちゃんが手伝ってくれるからだよ!炊き込みご飯もバッチリだね!!」
翔「ありがと!いやー本当に豪華になったよな!まだまだダンジョン食材を手に入れたいな!」
渚「あとは低層でも採れるとしたら、キノコとハチミツと、卵と、鶏肉に、ラム肉とミルクかな~」
翔「おーー夢が広がるな!」
親が作ってくれてた時も美味しかったがなんかものスッゴクはまってしまった。
食事も終えて洗いものを済ませたらPM10:00だ。
早速風呂に入ることに。
渚「濃い~一日だったねー」
翔「でもいい一日だった!まさか薬草風呂に浸かれるとはなー!疲れがさらに溶けてく感じだよ」
渚「贅沢だよねーキャンドルもいい感じだよ!」
翔「ほんとだなー!っと忘れてた、ちょっととってくる」
俺はキャンプの時に使ってたリクライニングチェアーを持ってきた。これに重石をつけて湯船に沈める。
翔「ここに寝てくれ!頭やったる!」
渚「えー!浸かりながら出来るってこと?やったー!お願いしまーす!」
香りを選んでもらって、ヘッドスパを開始する。
手にしてるのは薬草オイル。
他だやるだけじゃ芸がないので、回復魔法をイメージしてさらに暖めながら行う。
渚「ごくらくーー」
渚の表情はトロンとしてるが、少しお見せできない顔になりそうなので、ほっとアイマスク薬草バージョンを用意して眼も癒す。口は、、、まぁ一部の人にはご褒美だろう。
頭が終わったら、お湯から上がりリンパマッサージ。
このオイルは本当に滑りがいいな。
渚「ありがとー!!交替するよ!」
と言うことで俺もやってもらってるんだが、確かにヤバイ。
とろけるー。っといかんうつった。
またもや完全に回復した。
その日はそのあとまったりしてから寝たのだが日付を跨いでいた。
が起きたのはAM4:00。寝付きを考えると約3時間だ。
これは大丈夫なのかと不安になるが、眠くないから仕方がない。
それよりも朝食を食べて、ダンジョンに潜ることにした。今日は森ステージ。
ここでは、ゴブリン、コボルト、スライムにキラーハーブまでは同じだが、ウサギの代わりにロイヤルビーと言うハチのモンスターが現れる。
まぁドロップがはちみつに変わる。
ちなみにホーンラビットも毛皮だったり、角だったりを落とすこともある。割合はさらに低いけども。
最初のトライはとにかく倒す。移動も駆け足だ。
ロイヤルビーの場合は分かりにくいが八の字に飛んだら攻撃してくる。
あとは素早いので注意が必要だ。
渚「今日も絶好調だね!髪もさらさらで気分がいいよー!」
髪染めたからかなり痛んだんだが、見事な復活を遂げた。
これではちみつを加えたら、、、完璧だな。
ちなみに戦闘で魔法は使ってない。
が、風を当てたり汗を乾かしたり、汚れを落としたり。
大助かりだ!
染みになる前に落とせるからな!
ほんとに覚えてよかったよ!
快適なダンジョンライフに一役買ってくれるが、、、五感を奪っての訓練はさらに過酷になった。
情報量が増えたからだ。ヤバイ。と言うことで、本日も2回目のトライでダウン。
渚「やっぱりこれはキッツいねー」
翔「でも、手応えは感じてきてる。魔力情報をもっと正確に処理できるようになったら、本当に目を開けてなくても戦闘までいけそうだし、なによりあの極限状態はすべてがセルフだ。体の動かしかたから何からよくわかる。あの感覚も身に付けれたら確実に強くなれる!、、、気がする」
渚「最後弱気!はぁーーとにかく癒しコースお願いしまーす」
癒しコースと言うのはマッサージコースだ。
大分気に入ったご様子。
翔「あれはあの後なにもしたくなるからな~。あっそーだ!昨日はオレンジにしたけどさレモンのにしてみないか?温度も冷やす感じでリフレッシュをイメージしてさ!」
渚「それはナイスな考えであります!早速行こー!」
はいいのだけどさ、なぜビキニスタイルなんだよ!
渚「やっぱりエステっていったらこのスタイルだよね!」
まぁイメージは確かにそうだ。お世話になったか動画のお姉さまたちもそんな感じだ。どんな動画かは言わないけどな。
俺はどの訓練よりもこの時間が一番過酷な気がする。
とは言えボーッとしてても仕方ないから開始する。
一旦はお風呂で、身体を癒す。これもアロマ風呂だよ!もうね、俺たちは探索者をやめれないな。
ちなみに、毎回洗い場でやってたが、あのリクライニングのいすをさらに改良と言うとかっこいいのだけど、高さが調節できるようにしたのと、頭を洗うときのおけ?をいすに取り付けた。
美容室にあるような感じだね。と言うか見た目はそのまま。で寝そべっても、半分はお湯に浸かるようにした。仰向けでも耳にも入らないしうつ伏せでも呼吸ができる優れもの。
何てかっこよくいったけど、俺が怪我でお風呂にはいれなかったときに、寝たまま頭を洗える、シリコンの桶を取り付けただけ。でも見た目はいい感じだよ?
渚「ひゃっ!つめたーい!はじめは驚いたけどこれもきもちいいー!兄サイコー!」
おいおい!お前はギャルになるつもりか?
その髪色だとアニメのヒロイン枠だけどな。俺はなんだ?少なくともモブは卒業したけど、、、敵役とかそっちよりだよな?青みがかった銀色とか、魔族な感じがするし。
っと、この温度はほてったからだにちょうどいいようだな。スッキリした感じだ!最後にまた暖まって出たらちょうどいい。香りのことも調べたいよな
渚「かなり回復しちゃったけどどうする?」
翔「昨日いってた、俺たちのポーター作ろうと思ってさ!」
渚「なるほど~。なら私はなにしようかな~」
翔「えっ?デザインは?」
渚「忘れてた~!すぐやっちゃうよ!あとは化粧水も作ろっと!料理もタッパー届いたから作りおきしちゃうよ!動画もとるねー」
あー動画出さないかんかったなー。
やること忘れちゃうな。
まあいい。俺たちのメインは、探索者だ。
さて、俺はスライムゼリーに着目してる。
あんだけ薬草が役に立つのに、君にはゼリーとしてしか役目がないのか。冷えた飲み物にはなり得ないのか。または別の用途には使えないのかだ。
ここで、魔法を使う。
さあ溶けてく溶けてく。ここまではコンロでやっても同じだ。がさらに、、、サラサラになりました~!
さてお次は逆ベクトル。そう固める方向だ。
結果はなんと、、、ゴムができました~!
限界突破させると、性質が変わるみたいだな。一度液体にしてから、冷やしてくと、オイル、ゲル、ゴム、プラスチック?にまでなる。ただ食べれなくはなるけどな。身体にはよくなさそうだ。
なんと言う発見だ!!
鍵は魔法だった。
これはもう勝ったな!何にかわからないけど。
この超軽量素材で、ポーターを作ろうと思う。
まずは試作だ。スーツケースをばらして、モーターを確認する。
結構パワーあるな。
とりあえず、前後左右に対応できるよう、タイヤはキャスターみたいにした。
とはいってもプログラムで制御するけどね。このスーツケースはタイヤそれぞれにモーターがついてるタイプだ。
と言うことはこのタイヤそれぞれを巨大化すればほぼほぼ完成な訳。
まずはバラして、部品の形をとる。スライムゲルに沈めるだけだけどな。で、部品をスライムせいに変えちゃう。こっちのが強度が高かった上に軽いのがわかったからだ。
あとはスペックが落ちないように巨大化した。
タイヤのサイズは12インチくらい。結構でかい。あとはこれにサスペンションを着ける。油圧式、、いやスラ圧式だ。
あとはシャーシと言うか箱の取り付け。
あとはメインの部分を収納するのと、小型発電機を乗っけて、はいできた!ニコイチなので、プログラムをいじくって、ひとつとして機能させる。ついでに言うと、サイズが可変だ。三段階。まずは、小型リアカーサイズ、次に大型リアカーサイズ、最後が特大リアカーサイズだ。
これはポーターなしの人は小型で、ポーターありか気合い入ってる人は大型。最後に気合いの入ったポーター用だ。
自動追尾もできるけど、ぶっちゃけ運転もできる。
もはや乗り物だな。
動きも問題ない。
渚「できたよー!!」
翔「おっありがとな!!」
さて、渚の作ってくれたやつに作り直すかな。
その前に、
翔「この色、絵の具で作ってくれないかな?俺には無理だ」
渚「水性でいいの?」
翔「ああ頼みます!形は真似るだけだからいいけどさ!
と言うことで、色をお願いした。
俺にはペイントをするセンスがないので、もの自体を染める。
見えない部分もこだわるよ!
そしてPM19:00とうとう完成をした!
翔「出来た!剣も研げるし帰りながら装備もはずせるし、もう完璧だな。」
渚「頑張ったねー!見た目もかっこいいし!早速試運転にいく?」
翔「そうだな!一回が限度だからハードなやつでいきますか!」
と言うことで、目隠しスパルタトレーニングをしてきた!
ポーター君は最高だった!
がトレーニングはきつかった。
明日からは課題もやってかないとな~。すぐに入学式だ。
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