第5話

 すぐさまフランスは諸外国に外交を仕掛け、エリトリア承認国を増加させると共に、国軍強化による治安の安定化を図った。ジプチ滞在の外人部隊を主力として、エリトリア解放戦線(後に国防軍)に軍事顧問団を派遣し、国軍への武装供与や食糧援助、農業技術供与を閣議決定した。


 この素早い判断は、フランス国民からの内閣支持率を上昇させ、派遣軍をプロパガンダに利用するために、大々的にパレードを行うこととなった。それはコルシカからの軍事顧問団も一緒で、島等も地元住民に見送られ行進を行っている最中である。


 島の班に一人顔を赤くし、俯いて行進する一等兵がいた。少し前の時間に、残念な役目を仰せつかった為である。個人装備を目一杯詰め込み、全員がもう荷物を持てなくなった後に、衛生班からあの地域はHIVの恐れが大きいからと、箱ごとコンドームを手渡されたのだ。


 観測手は無線やその他で、もう背嚢にも入らないのがわかっていたため、射手のうちで一番階級が低い者に「命に代えても現地まで携行せよ」と命令を下して渡した。一人増員されてロマノフスキーは、島の観測手へと配置換えされていたため、この特命を回避出来たのだ。コンドームを箱ごと抱えて外国へ行こうとする、外人部隊兵を奇異の目で見るコルシカ人、もちろん一人や二人ではなかっただろう。


 快適な空の旅を経て、懐かしいジプチ砂漠の基地にやってきた。ちょっと感動、なーんにもかわっていない。勝手知ったる施設内、割り振られた部屋に班員を詰め込み、自身は軍曹のところへと向かう。エリトリアへの移動は車両を利用する、五日以内には国境を越えるだろうとのことであった。それまでは通常訓練させておけ、とありがたい言葉をいただいた。


 部屋に戻り次第「空の背嚢を持って広場に集合」と言い残して、あっという間に姿を消した。水と食糧を別に用意し、背嚢に砂を詰めるように命令する。隙間がある兵には、特別にたっぷりと追加してやった。二十キロ走行くぞ、と号令をかけて有無を言わさずゲートに向かう、何だか昔を思い出しそうだ。


 砂漠の中を砂をを背負って何故か走る、走る、走る。このおかげでコソボでの撤収時に、ブローニングを抱えて走るなんて芸当が可能になった。あの十二、七ミリってば、四十キロ近くあるわけよ。自身も手を抜かずに同じだけの過重を背負って走る、まだ楽をするような立場でも年齢でもない。


 周りに何もない、砂漠のど真ん中で大休止を行う。何か遠くに姿が見える、既視感が襲う。ほっといて昼寝をすると、見張りに揺り起こされた、現地人が近付いてきたと。背伸びをして腕時計を見ると驚愕した、既に声が届きそうな位にまできているのに、二時間ちょっとしかたっていない。時速八キロだと!


 自転車に籠をぶら下げてやってきた男はいい放った「コーラ買わない?」世界一のブランド力を誇る逸品である。九本それを買い上げて、一本を現地人に渡してやる。


「あまり買えなくてすまんな、一緒に飲もうおごりだ」


 そう言われ、ニカッと笑ってお礼を述べてその場に座る。おや? あの靴は。膝を折って座っている現地人の靴の裏には、板のような何かが貼り付けられている。それは何かと尋ねると、足が砂に埋まらない為の道具だと答えた。雪山で使うカンジキのようなものだろうか?

 通常砂地を歩くときには、足首を捻じ込むように進むが、これが結構疲れる。しかしこの仕掛けがあれば、砂の上に乗る感覚で歩けるらしい。


「ものは相談なんだが、君が履いてる靴を売ってくれないか?」


 適当な値段をつけてみると、男は喜んで靴を差し出した。何度もお礼を言いながら、裸足で熱砂を歩いて帰って行く。裸足で……やはり侮れん!


 四日目のことだった、待機していた理由が到着する。野戦武装ジープで移動するのかと思っていたら、装甲兵員輸送車両に武装偵察装甲車、戦闘指揮車両に自走砲などがやってきたのだ。戦力増加はありがたいのだが、これが必要な程の危険地帯なのが裏にある。ロマノフスキーをチラッと見ると、さもありんとの表情を浮かべた。


 選抜射手班には、ジープが与えられ二台に分乗する。運転手にロマノフスキー、据付機銃とライフル手に遠距離を任せ、島は短機関銃を担当した。機械化歩兵中隊の出来上がりである。


 飛行場もろくなものが無く、現地で満足な装備の供給が出来ない、との見立てなのだろう。幌付きのトラックにも、小銃やらなんやらと満載されていた。


 大尉が現れて赴任自体が輸送任務を兼ねていると説明し、エチオピア軍の越境攻撃が予測されると述べた。交戦は命令あるまでは不許可で、物資の輸送を優先順位の上位に据える。最優先は軍事顧問である将校らの安全、これは常時命令のようなものである。


 カマロンの丘の二の舞にならないように、輸送任務の時期は、外人部隊に一任された。そのために、虚を突いて一気に車両を集めたのであった。


 武装偵察装甲車を先行させ、武装ジープが続いた。この偵察車は肉眼用の望遠鏡を始め、電子探索器械、赤外線装置、云々が搭載されおり、整地ならば八十キロをだしたり出来るそうな。更に対人機関銃を前後左右の角に据え付けた、それはそれは物騒な仕上がりになっている。一家に一台いかが?


 荒れ地走行なので、時速四十キロ程度で砂煙を上げて進んでゆく。ある意味存在を明かしながら動いているわけだが、威力偵察を兼ねるこの車両ならば、目的から外れない。


 本隊は低速で走り、砂塵を少なくと気を付ける。コンボイと表すのだろうか、輸送部隊を狙う禿鷹はそれを見逃すまいと、目を皿にして索敵しているに違いない。


 計画なんてものはどこまでいっても、すんなりとは通りはしない。偵察車から指揮車に謎の集団を発見、生物熱感知のセンサーが、二千程を指しているそうだ。


 中隊副官の中尉から、戦闘態勢をとるように指令が下る。軍曹が短波無線で、臨戦態勢と語気を荒げる。


「セーフティーはずせー」


 伍長らが兵に簡単に促す。緊張するとそんなことすら忘れがちになる。そのためわかっていても繰り返し、注意を与えるのだ。すぐに正体が判明し、エチオピア軍と識別される。


 交戦したら国際的にどうなるとか、まあ兵士にしてみたら大した問題ではない。今現在生きるか死ぬかをこそ、大切にしたいものだ。


 非常にわかりやすい指針により、エチオピア軍に突撃するような真似は避けることにした。簡単に言えば、逃げるのを選択したわけである。


 機械化中隊を追撃出来るのは同じ機械化部隊か、航空機しかない。経済破綻し、無闇に航空機を飛ばせるほどエチオピアには余裕はない。歩兵が機械化出来るほど、予算はない。なら安心じゃんと結論が出たと思ったらさあ大変、不揃いな果実がこちらに突出してきた。


 偵察車から「戦車四両確認!」と笑えない報告がなされた。旧ソ連戦車を塗り替えてエチオピア国旗を括り付けた、ただそれだけであるが腐っても戦車、不整地走破能力に主砲が備わり充分危険である。


 輸送トラックが、安全圏にまで無事脱出出来るようにするのが護衛部隊の役割である。武装偵察車と野戦武装ジープに命令が下る。敵戦車の足を鈍らせよとの無茶振りだ。


 小隊長の中尉が残り、戦闘の指揮を執る。武装偵察車で挟み込むように併走し、覆帯を射撃することで走行不能に陥れるつもりのようだ。武装ジープでも、据え付け機銃で同じように狙う。上手く留め金に命中したら、キャタピラーが外れるはずだ。


 島の班でも射手が機銃を乱射する。当然だが効果は滅多に現れない。中尉にロケットの使用を進言すると、すぐさま上手いことやるようにと返事がきた。手透きのライフル手に準備をさせる。


「ロマノフスキー、合図があったら急停車して二秒で再発進だ!」


 肩に手をかけて顔を近付け怒鳴ると「ダー」と答える。ロケットを受け取り目標を物色する、あちらからも機銃で弾丸をばらまいてくるため近付けない。

 位置が真横になったところでロマノフスキーの肩を叩く。急ブレーキで、体が持って行かれそうになる。足を踏ん張り態勢を立て直し発射! 二分の一秒程で戦車のローラー部分に命中し、派手にキャタピラーが千切れ飛ぶ。

 土をガリガリと削りジープが急発進すると、今までいた場所に弾丸が雨のように飛んできた。


 一両が見事にその場で足を止めた。それを見た残りの三両は、反撃能力があるのを知ると、とたんに追撃を止めて、味方のところへ引き返して行ってしまった。

 中尉から撤退、と命令が下る。多少揺れようと気にせずに加速し荒れ地を爆走し、輸送部隊に追い付こうとした。


 ようやく本隊と合流出来そうな距離までくると、速度を緩める。中尉から、お手柄だとお褒めの言葉をいただく。まだ始まりすらしていないのに、これでは先が思いやられる。


 陽があるうちにと車を走らせる、機械化とは便利なもので、その日のうちに目的地にたどり着いた。逆に言えばジプチの基地まで、一日で攻撃しに行けるわけでもある。


 エリトリア共和国軍の将軍が、外人部隊の大尉を出迎えてくれる。喉から手が出るくらいに欲しかった、装備やノウハウを与えてくれるであろう大尉に、終始ご機嫌である。

 隊員全てを招いての歓迎祝賀会、これが戦争の最中なのかと疑うような、盛大なものだった。それに見合う仕事を要求されるのは当然として、エリトリアのイタリア料理は美味く、イギリス料理はやっぱり不味かった。何だかんだと世界に影響を与えた、列強の残光を感じた島である。


 首都アスマラ。元々ラテン語でエリトリアは紅海を表すそうで、アスマラにもそんな類の意味があるのだろう。イタリア植民地からイギリス保護国を経て、エチオピアから独立したティグレ人、つまりは英語、アラビア語、ティグレ語が幅広く通じるそうだ。あったまいー。専ら英語を利用して話を進めるように打ち合わせるが、アラビア語が理解可能ならば主力となる。


 エリトリア解放戦線が独立暫定政府から政権を譲り受け、それがエリトリア国防軍となったのは聞いていた。

 だが右往左往する政権に早速嫌気をさしたのか、民間からエリトリア解放戦線(第二とはしないが)更にエリトリア国民同盟なる勢力が反政府運動に参加しているようだ。もちろん現政権からはそのような勢力は存在しないとの回答をされている。


 紅海沿岸が北側に長く連なり、西側はスーダンと、南側をエチオピア、東をジプチと接しているため、南側に防衛の拠点を置くべきであるが、残念な事実がありエリトリアは東西に長い国なのである。


 まさに独裁者として君臨する大統領、その大統領がトップを務める政党、その党員が幹部を占める国軍。何だか共産色が濃いが、支援の代償が民主化なので、いずれは政治的に解決されるはずだ。以降国防軍と密接に関わりを持つために、将校を派遣してもうことになった。


 兵士一般はまず長居をする為に、兵舎の設営から手掛けることとなった。派遣軍司令は我等が大尉殿ではなく、一つ上の男である中佐殿。駐在武官扱いなので、名誉職と考えたらよいだろう。

 何を言いたいか、それはお偉い様には邸宅が供与されるから、自分用だけ造ればよいと命令されたのだ。軍曹殿も手間が省けて良かったガキ共と、気楽にやればよいのを、丁寧に説明してくれた。


 工兵分隊が頭となり、六十ミリ迫撃砲直撃に耐えられる壕を南側に並べ、北側には通常の宿舎を設営する。雨は滅多に降らないし、暑さは年間平均して三十℃では宿舎に大した労力を割かずとも完成する。高床式のサソリ返しをつけた小屋がたくさん出来上がる。


 武器弾薬は地下の貯蔵施設に保管し、そこは二重のフェンスで区切られ担当軍曹が二十四時間警戒を行う。この駐屯地の外側は、当然エリトリア国防軍が別に警備を行うわけだが、それをまったくアテにしていない備えをしている。


 この首都アスマラの高いビルは精々十階位で、大抵は五階もあれば高層建築物扱いでよい。コソボと似たような感覚と、説明がつく。


 設営を兵士に任せてしまい、軍曹が別行動とると島を指名してきた。指名がこんなに不安なのは、なぜだろうか。一応の壁がある軍曹の執務室、そこへ出頭すると、茶色のダンボールに山と袋のチョコレートが置かれていた。M&Mとか書かれている、お口で溶けて手で溶けない。赤道のアフリカでも溶けずに頑張るチョコレート、優秀と判断。


「シーマ、ヤーパンはアフリカでも警戒され辛い、諜報だ」


 どうやら日本人であることから、何らかの情報収集の役割を与えようとの腹積もりらしい。民族の動向だろうか。


「エリトリア解放戦線と、国民同盟についてでしょうか?」


 口の端を微かに吊り上げ頷く。エリトリア政府から正確な情報が渡って来ないため、現地調査を独自に行うようだ。ダンボールを指差して、有効に使えと渡された。謎かけの回答を探すのは後回しにして、まずはそれを手にし隊へと戻る。


 困惑しながらチョコレートを持ち帰った、班長を見る班員達。特に語ろうとしない島。すぐに関心を失い、装備に砂が入らないように細かな作業に戻った。チョコレートを一袋取り出して、ロマノフスキーを手招きする。


「これで諜報してこいって命令なんだが、君ならどうする?」


 君ならどうする? そう名言を引っ張り出す。心当たりがあったようで、チョコレートを一粒口に含み味を確かめる。


「紛れもないチョコレートですね。恐らくはこれを代償に、子供達から生の話を聞いてこいというわけでしょう」


 笑いながらもう一粒チョコレートを口にする。なるほど、お菓子欲しさに喋る内容は、見聞きした生きてる情報か。B指令だと言い、ロマノフスキーを日常命令(つまりはC指令)から免除しペアを組む。二人でどうやって活用するか、具体的なところをチョコレートを摘みながら、考えるのであった。


 駐屯して暫くたち軍曹に、諜報の中間報告を行う。チョコレートの威力は絶大で、政府が隠していた実情の数々が明らかになった。重大な情報にはチョコレートを五袋やるなどして、子供達に競わせたのも一緒に報告する。


「シーマ良い判断だ。大尉殿も貴様を評価しておられる」


 あの軍曹が誉めるだと! 思わず顔をしかめて耳を疑った。外人部隊に入り四年余り、初めてだったような気がするようなしないような。もう一度言葉を反芻してみる、間違いなく、事件が起きると直感的に身構えた。


「実は先任曹長殿が退役される。俺が昇進して中隊付になる。シーマ、貴様を小隊付の軍曹勤務伍長に推薦しようと考えている」


 予想外だった。簡単に算定の説明を聞かされると、アルジェリアでの従軍実績、コソボでの最大功績、エリトリアでの戦車撃退、諜報任務の結果、全てが上役勤務を可能と指し示しているそうだ。


「ありがとう御座います。微力を尽くします」


 評価を素直に受け入れて最敬礼する。これでまた除隊は先になっちまうな。


 軍隊としての統率能力は、個人的な資質の他に、民族的な資質が大きく左右する。アフリカ人はまとまって行動するのを苦手としているようで、なかなか百人以上での活動に成果が上がらない。が、個人個人の身体的能力は高く、散発的な戦闘では適性を示す。つまるところ、戦争には向いていないのだ。


 大尉は指導の在り方に、頭を悩ませていた。何も味方ばかりがアフリカ人ではない、敵もまた同じである。どこかの曹長が助言したことで、散兵戦との戦い方に焦点を絞ることになる。少人数によるゲリラ戦のような戦い方で、戦術的勝利を積み重ねて行く形を目指す。


 極めて一部の頭脳が、戦略的な視野から活動内容や地域などを定める。大多数が勝手に動き回るので、収拾がつかなくなる恐れがあるのも事実だ。


 ますます共産化が激しくなりそうな雲行きに、懸念を示した中佐が、政府に政治的判断を要求したのもこの時期である。エチオピア軍の越境攻撃は未だにあるが、数が減ってきたので潮時かもしれない。

 深入りを避けたいフランス政府は、少人数の軍事顧問だけを残して、撤収させることを決める。外人部隊はジブチへの移動を命じられ、施設はエリトリア国防軍へと引き継がれることとなった。


 腑に落ちないとは、このようなモノを指すのだろう。フランスから軍事顧問の後任がやってくると、一斉に撤退を開始した。この情報を得ていたエチオピア軍は、何もしなかった。さっさといなくなればよいとばかりに、暫く越境を控えた程である。


 直接指導したエリトリア歩兵らに別れを告げ、余剰の食糧などを手渡してやる。個人的には気の善い奴らなのだ。国となるとがらりと態度が変わるのは、ロシアあたりでも似たようなものである。


 駐屯していたのは一年足らず、これで満足な結果など出せるわけもない。そこを何とかやれと、しわ寄せされるのが現場であるのは、時代や国が変わっても案外不変なのだろう。


 その後エリトリアでは内戦の様相を呈したため、民主化への憲法を制定し騒ぎは収まった。しかし施行は未だにされず、大統領が全権を握ってはなさず、再度焦臭い空気が漂っているようだ。



 連隊本部のあるコルシカの冬は暖かい。地中海気候と名は聞いたことがあったが、これは思ったよりも格段に暮らしやすい!


 このところ緊急展開も命じられずに、訓練を行う日々が続いていた。上勤伍長として日常訓練一切を担当し、新入りが現れると、こってりと絞るのが通例となってきた。


 仮の上役勤務は六ヶ月で結果を判断される。特に瑕疵がなかったために、島軍曹が誕生した。外人部隊で軍曹にまでなった日本人は、今までに三人いるそうだ。何れもやや前の話である。


 器用で生真面目な日本人やドイツ人は、武器担当にうってつけで、ご多分に漏れずに島もそれを担当している。何気なくテレビをつけると、フランスのニュース番組が事件を報道していた。シャンゼリゼにある警察署に、自爆テロの車が突っ込んで大惨事になっていると伝えている。

 テロップにはイスラム原理主義組織アルカイダが犯行声明を発表し、フランスのパレスチナからの撤退を要求していると、示されている。

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