無限の再生力
俺はユズを庇い、謎の生物を蹴飛ばした。
複数の謎の生物は俺に目掛けて、口を開き無造作な動きで手のひらで攻撃してくる。
重低音が鳴り響き、地が陥没する。
「力溢れる一撃だな、だが暴れさせる訳には行かねぇ!!
謎の生物を鉄鎖で拘束する、そして、俺は二本の剣で切り裂く。
倒れた謎の生物だが、不気味な事に切り裂かれた中から再び現れる。
「無限再生って所か? 面白いな」
チラッとユズ達を見るが、コルネは目を覚ます気配は無い。さっきの一撃の辺りどころ悪いみたいだ。
撤退させるにしろ、この謎の生物はきっと狙って来るだろうな。
「弾けろ!!
不意に飛ぶ済んだ声、放射線状に散る弾丸は謎の生物を直撃して爆発する。
「紅葉・竜殺し!!」
可憐な声が次に飛ぶ。シルヴィアは赤く光る刀で一撃放ち綺麗に切り裂かれた。
「バレット、シルヴィア!?」
「サテラが学園内に侵入した謎の生物と戦って手が回らないから、ルーク所に向かえと指示された」
「来てみれば、なんですかこれ?」
バレットやシルヴィアが驚くのも無理ない、死んだ謎の生物は再び蘇る。
しかも、切断した部分からさらに増える。
カオスってこうゆうことであろう。
「倒せばこうなるさ。ただ、黙らせるのも無理があるな」
「やれるだけやるしかなさそうだな」
「勝てますかね?」
「わからない、けど――――やらないよりやろう」
俺は果てしなく多段な連撃を放ち、バレットやシルヴィアも猛攻を仕掛ける。
だが、減る勢いはない。謎の生物は上回る速さで数を増やす。
押し負けるつもりはさらさにない。
なら全力でやる――――しかない!
轟音が馳せる、貴族はほぼ撤退。
平民がチラホラ戦うが、歯が立たない。
やがて、魔力が尽き始めるバレットとシルヴィアは武器を突き刺して息を上げる。
「視界が霞むな」
「けど、負けたくはありません」
俺は双剣を華麗に振り回す、技を何発が放ったがその分だけ増える。
何かては無いのかっと焦る俺だが、バレットが謎の生物に吹き飛ばされ。
シルヴィアは瓦礫に吹き飛ばされてしまう。
そんな光景は俺的には苦痛しかない、コルネとユズはまだ撤退しきれてなかった。
「クソ、このままじゃまずいな」
俺は転生能力である怪力を使い、謎の生物を吹き飛ばす。瓦礫を転がり激突する程だ。
「エアフォール!!」
空気を衝撃波に合わせて放ち、広範囲に殲滅する。だが、謎の生物は蘇る。キリがない。
攻め寄る、謎の生物を掴み目の前にいる謎の生物に激突させる。
「
振った範囲から、衝撃波が放たれ謎の生物は切り裂かれ爆発する。無双状態だろう、だけどこいつらは無限に湧く。
時間稼ぐのは、無理があるか。
不意に考えてると、俺は謎の生物に殴られ瓦礫を跳ね上がり転がる。
何とか立ち上がると、額から血が流れ落ちる。手で拭い、鉄鎖と双剣を繋ぎ合わせて回しながら駆ける。
「―――――???」
「!?」
「△△△△△???」
謎の生物は手を広げると、半透明なバリアが張られる。いや、それよりもこいつら何を喋った?
見えないバリアは、高度がある。
簡単には碎ける気配は無いか、ん?
謎の生物はデコピン見たく指を構える、そして静かに弾いた瞬間――――。
俺は壁に吹き飛ばされめり込んだ、全身に激痛が走る。何が起きたのか、理解が出来なかった。謎の生物は見様見真似して、あちらこちらで同様な事をしていた。
まずいぞこれは―――みんな死んじまう。
嫌でも悟る危機察知、俺の視界に写る世界は次々と悲惨な目に遭う。
頼むよ、身体動けよ。ここのままじゃ、また誰かが死んでしまう!
軋む身体は、力は入らない。
ただ、激痛と口に含む血の味が滲むばかりだ。悔しい、動けない事に。
甲高い悲鳴が耳に響く、助けなきゃ。
足が動かない、鉛のように重い。足。
空回る悲鳴と轟音、耳を閉じたくなる。
どうして俺は、いつも、いつも、全力になれないんだ――――。
『ならば、望がよい』
誰だ? 俺が知らない声の主は?
気付かずに目を閉じていたらしい、ゆっり目を開く。周りの時はと止まっていた。
視界の先に、大きな龍が一匹。
『力を使う事を恐れるあまり、貴様は永遠に恐れる。全力にはなれない』
そうかもしれない、だが、その力はこの為に使うもんじゃない。
『ならば何処で使うのだ? 護れる力はとうにあるのに』
そうかもしれない、けど使えば力の制御が出来ない。
『―――――』
だからこそ、俺は"神殺し"を迷いなく使いたい。けど、怖いんだあの力は。
『貴様は恐れて何になると思ってる? 貴様の力は貴様は信じてないからこそ制御は出来ぬ』
信じろと?
『あぁ、出なければみんな死ぬぞ』
―――あぁ信じてみよう。
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