模擬実戦
翌朝、普段通りに学園内は活気で充ちていて
賑やかな印象を与える―――朝。
それが学園生活、青春の二文字に限る淡さがある。あと爽やかな朝って多分これだよ。うんうん。実にいい―――。
だが、断るッ!!
今、一年生達は―――体育館でみっちり基礎体力と意味で腹筋や素振り。魔法の基礎でとにかく意味不明な機体に当てまくる貴族に対して、俺達魔法なしのカリキュラムは――――なんにもないっ!!
あぁ、理不尽だ。この上ない理不尽。
ただ見てるだけで、何のために付き合わされてるかお分かりか貴族共ッ!!
「敵視しないのよルーク、確かに貴方とコルネは魔力無くて魔法はない。けど、戦闘分野はずば抜けて高い事は知ってるわよ」
サテラよ、見抜いてるなら何とかしてくれこの我慢大会に俺は、俺は、何か理性が飛びそうだ!!
ウズウズする身体をコルネはルークの腕を捻る。
「いてぇ」
「ルーク、我慢しなさい。私だって暴れたいわよ。ユズを見てよ高速で動いて先生焼き払ってるから」
「ある意味すげぇな」
サテラは軽くため息を吐いた。
「コルネちゃんとルークは戦闘側で、あの二人を手解きしてくれればいいわよ」
「仕事来たぞ」
「手解きって美味いの?」
「骨抜きじゃないからねコルネちゃん」
とゆうわけで、一時間ほど時間が経過。
予鈴のチャイムが鳴り響く―――。
「さて、授業だけどみんなルークから
「えぇ、勘違いさせられたけどね!!」
「ルークに口説かれましたし、私的には全然良いのですが」
「ユズ!!」
「あらあら、ルークモテモテね。一学年しか違わない私に運気ください」
何故か敵視が集まる、俺は目を泳がせる。
気を改めて、リングを使い今日の授業は一日体育という文字しかない。
指をスライドするとウィンドウは消える。
「ふん、それで何をやるんだ?」
「模擬実戦よ、真剣使って戦う。お互いの強さを知ればどう動けばいいか、今後の活動に大きく左右するからね」
「ならば、俺は
「貴族の掟その十四、異性に剣を向けてはならない。そんな堅苦しい考えだと、フルボコにされるわよ?」
「知ったことか、貴族は紳士であれ。それがフォード家の誇りだ」
バレットと俺は真向かえに立つ。バレットの武器は魔力武器と呼ばれている、魔力で刃が作れる特殊武器だ。しかも、刀身はほぼ全て魔力で作り上げた普通じゃ売ってない特別な武器の様だ。青い刀身が強く光る。
対して俺は、露骨な剣二本。カラーは左右違うがこちらも特殊武器だ。
審判はサテラ、手を頭上より高く上げて言う。
「さて、危なくなったら私が止めるから全力でやりなさい――――始め!!」
サテラは振り落としたの同時に、先手でバレットが動き出した。
「はっ!!」
バレットは片手で振り抜ぬいた。俺は右手に持つ剣でバレットの攻撃を受け止めて、左手の持つ剣で振り抜いた。
「やるな、だがこれはどうだ?」
バレットは回避して身を一回転して、回転斬りするが俺は身を低にして躱した。
右手の剣を斜めに切り上げ、バレットは半身を動かしてギリギリ躱した。
「面白いな、バレット。だけど、隙だらけだな」
「ふん、どうだか。だが、貴様の強さは分かった。
「けど、ここで引き下がったら貴族のプライドが許さない――――的な顔だな?」
「フォード家は誇り高き貴族。平民如きに負けたら名折れだ。―――ゆくぞ」
バレットは剣を構えて、床を蹴飛ばした。
俺の背後を取り、剣を振り抜いた。
だが、俺は右手の剣を背中に置き盾代わりにして防ぎ弾く。
「ぐっ!? 弾かれただと?!」
後ろを振り返りバレットが剣を構えた瞬間――――。
「ゲームセット」
俺は、バレットの頬に刃を置いていたのだ。唖然とした顔だ。
「―――あの動きから突くとはな」
「隙ありすぎなんだよ、剣の名家じゃなかったのは幸いだけどな」
「貴様も、油断するなよ」
バレットは俺の剣を弾いた、ゆっくりと踏み込み両手に剣を構える。
「
振り抜いた衝撃波は弾丸に変化して、放射線状に飛ばされてくる。俺は二本の剣で振り回して叩き落とす。
「いつまで耐えられるか、試そうか」
バレットは再び放つ、放射線状に飛ばされる弾丸を潜り抜けて走る。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます