始まらない授業
俺はスパークとスティーグと三人で会話していた。場所はまぁ一階にある空き教室。
「詰まる話は俺がどうしたら人気になるかだ」
「一回全裸で学園走ったいいかもな」
「んな事すれば退学だぞ!?」
「え? 目立つってそんな感じじゃないのか?」
「違う! なんか違い過ぎてルークの思考疑いたくなるぐらいだぞ!!」
「安心しろ、防御全振りすればなんも痛くない」
「なんも救われねぇよ!! 残るのは卑猥の二文字だ!!」
スティーグはクスクスと笑い、なんやかんやでこの笑顔で収まる。可愛いとか思えば負けなんだ。
「ルークって割と振り回す会話好きだね。それを見て反応が楽しいの?」
「楽しいと言うか、アレだアレ。こう、場を楽しませるやり取りを考えたら極限まで行き過ぎて賢者タイムレベルって感じだ」
「なんかすげぇことさらっと言ってねぇか!?」
「スパークさ、会話よりツッコミに参加してるからそれがいけない」
「誰のせいだと思ってんだ!!」
そんな感じで予鈴のチャイムがなる。
「お? もう時間か」
「なんだかんだで楽しかったね」
「ま、時間合えばまた話をしようか」
「だな、そんじゃ解散!」
二人は席を立ち上がり平民クラスの教室へ向かった。俺も一年生教室に向かうか。
「うぃっす」
「あら? ルーク遅いわね」
「まだ授業じゃ、ないみたいだけどな」
「サテラ先生、無気力だからねぇ」
「けど、あの先生強いですよ」
「そうなの?」
「はい、実力で言うならワイバーンをワンパン出来ます」
「凄すぎてよくわかんねぇよ!!」
「ワイバーンをワンパン、ぶふっ」
「何がおかしいのよユズ、笑いが浅すぎるわよ」
ピンポンパンポーン
不意に鳴る放送知らせるチャイム。
《巨人族が確認されました、郊外への外出は控えてください。また、謎の生物が目撃されました。もし謎の生物が現れた場合を想定して臨時戦闘態勢を許可します。繰り返します――――》
巨人が住む国だから、踏まれたら一溜りもないからその判断は間違いじゃない。
だが、謎の生物ってなんだ? 臨時戦闘態勢って相当なもんだぞ。
静かな教室の最中、教室ドアがガラッと開き教卓の前に立ちこう言い放つ。
「合同のこのクラスでの初の戦闘授業が来たわよ。さっきのアナウンスを聞いた通りに謎の生物の目撃が相次いでる、未然に防ぐ為にも準備しといてね。一週間後に討伐対象が居る場所に現地入りするわよ」
「ち、ちょっと待ってください!」
席を立ちあがった小柄な少女一人、クラスではあまり目立たないタイプの子だ。
サテラは頭を軽く描いてから口開く。
「君は―――シルヴィアね。貴族の貴方が意義申すなんて珍しわね」
「戦えるわけないですよ! ただでさえ未熟で武器の扱いが完璧じゃないわけですよ!」
「だからよ」
「へ?」
「未熟なままだから、諦めてしまう。強くなろうなんて貴族は思わない、周りが何でもしてくれる。その考えが甘いのよ」
「そ、それは確かにそうかもですが」
「いい? ここの学園は魔法使えない人が集う。けどそれは違う、魔法が使えるように戦闘授業があるのよ。シルヴィアだって前見たく使いたくなりたいでしょ?」
「は、はい」
「なら意義を唱えてる場合じゃないわ。
そんな隠された秘密があったとは俺は知らなかった。けど、魔法ってそんな物理的で使えるものなのか多少疑問だ。
とゆうか
「自由翻弄な先生だね」
「あぁ、授業ってそういや一回もまだやってないよな」
「ですね」
教科書すらまだ使ってない、また学ぶ所はほかのクラスとは違うのか? あ、ほかのクラスそういやなかったな。忘れてたな。
一応教科書を開いた"ルーン鉱石は魔力や魔法め用いられてるが、スキルとして扱うと爆発するがその感想を二行で感想述べよ"
授業内容は難し過ぎて難易度高すぎた、次のページを捲る。
"こんな終わり方したら嫌だなって感じる最終回アニメタイトルを考えよ"
「教科書に何書いてんだよ!!?」
俺は思わず突っ込んだ、周りが引いた目線が痛い。授業時間、みんな好きな事してる。
読書や、勉強予習、後はたーる論戦。
自由に席座れるから、みんな俺より後ろの席だから背中穴あきそう。
先生が先生だからなぁ。まぁいっか。
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