転生までの時間
"まだ力を上手く扱えてない、お前は神殺しと名乗るまでは程遠い"
"だが、俺の怪力を屈しし続ければいずれ力の覚醒するだろう。負けぬ恥ぬ、強靭なその筋力でねじ伏せる――――貴様が二つの力が目覚めた時に世界は再び安泰をくれようぞ"
"全ては我らの世界の為に――――"
また知らない声が響いた、一体何なのだろうか? 俺はそう思いつつも目を開けると視界は真っ白だった。
「起きたか?」
聞き覚えがある渋い声、なるほどっと理解した俺はこう返した。
「あぁ、目覚めが悪いな。鳥毛のせいでな」
「もふもふ感満載だろ?」
「真っ白でくすぐったいぞ」
「俺の腹で顔を温めてたのさ」
「そうか、ならこうするか!」
「な、何をする貴様!?」
俺はワイルドチキンを鷲掴みして投げ飛ばした――――。チキン野郎は羽をパタパタつかせていたが、軽く投げたつもりが豪速球。
だが、投げた方角が悪くフィリスの顔にペシッと当たる。
「「あ」」
フィリスは無言でワイルドチキンを両手でがっしり鷲掴みして、満面な殺意ある笑みでこう言った。
「あら? 元気そうじゃない?? 私がどれだけ心配してたか分かってるのかしら???」
「ま、まて!? 俺は悪くないぞ!? 投げたあいつが悪い!!」
「はぁ?! お前がそもそも顔にいるからだろうが!!」
「なすり合いするなら同罪よっ!!」
ワイルドチキンをフィリスは思いっきり投げ飛ばした。方角は当然俺である。
「俺を受け取ってくれぇぇぇ!!」
「ヤダ」
俺は二言の返事とペシッと平手垂直に振り叩き落とした。ワイルドチキンは床にビタンっと綺麗な音で叩きつけられる。
「ぬぐぉぉぉ!!? 冷たい床も人も!! 俺の情熱も冷めっちまう! 嫌ァ!!」
「要らねぇよそんなの。ほらこれが叩きチキン、冷えたら美味いよ」
「上手くねぇよ!! 俺を食べても美味くないぞ!!」
「上手くないだけに美味くない…さみぃ」
「なんか屈辱だ!!」
俺は改めて身体を見ると包帯をぐるぐる巻きにされており、包帯にハートマークのイラスト多数描かれていた。女の子ってこうゆうの好きだよなぁ。けど悪くないこれも可愛さ要素。
「なんだこりゃ?」
「無地じゃつまらないから書いたの」
「女の子だなぁ」
「女の子だけど私!?」
「知ってるよ。んで、何日眠ってた?」
「二日よ、今日中に異世界転生しなきゃ君は消えるよ」
とゆうわけで、俺は本日中に異世界転生しなきゃならないようだ。 だが、ふむ、身体を洗わなきゃな。チラリ。
「なによ? そのいやらしい眼は?」
「風呂入りたいなって」
「ぶっ!? な、何を言い出すのよ!?」
「一緒に入るとか?」
「変態!! わ、私があんた風呂なんて入らないわよ!!」
「ぶべらっ!?」
寂しがり屋だ女神なのに、ツンデレ半端ない。俺が変態過ぎたか。
まぁフィリスは、露天風呂みたいな空間に俺を飛ばしてそこで軽く体を洗い流して入浴。
それから二時間後、普通に傷口が消えていた。効能すっごい効く癒しの秘湯らしい。
因みに風呂からあがるとフィリスセーラ服に着替えていた。何やら異界の服装が趣味になったとか。
「フィリス、可愛すぎる」
「へあっ!? な、何いきなり!!」
「俺さ、フィリスを奪いたいな」
「へ、変態!!」
ズドン!! っと全集中した股の不可解な一撃が時差をかけて痛覚する。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!?」
フィリスはプンプン怒り部屋を抜け出て、俺の大事な
俺は叫びしばらく床を転がる。死ぬ!!
するとフィリスは平然な声で言った。
「転生まで自由にしてていいよ」
「て、てめぇ……股を蹴ってからそれ言うのか……?」
「知らないわそんなの変態さん」
そう言ってどっかの部屋に消えた、あまりにも酷い仕打ちに少し変態度見直す必要が頭に過ぎるが――――それどころじゃない。
こんちくしょう! なんだよ自由って!!
なんも出来ねぇよしばらく!!
とゆうわけで数分経過してから、俺は各女神部屋を見て回ることにした。
実は四つの部屋があり指鳴らしで転移仕組み。不思議だなぁ。修行部屋、女神部屋、露天風呂、寝室。
今いる露天風呂から指を鳴らして、女神部屋に転移するがフィリスの姿はない。
まぁ書籍とか沢山あるが、所々に現代的な…BLの本があるな。
「いかがわしいものですなぁ。よしよし、ちゃんとした少女。腐が付いてるけどああゆうシチュエーション好きなんだな。さて、次行こうか」
パチンッ!!
指を鳴らした瞬間、視界がぐにゃりしてフィリスの寝室に着いた――――。
ぬいぐるみが沢山なんだけど、なんか下着が散乱してるぞ。だらしなさあるけど、女の子らしい部屋で緊張しかしない。お、パンツが一枚ぐへへ。
「いかんいかん、変なスイッチが入る」
童貞の命いくつあればいいか分からないので再び指を鳴らした。
次は足元は水浸しの部屋。壁みたいな空間に星が散りばめられてる。見上げれば満天な星空である。
なんの部屋だろう? 星占いにしては規模でかい。まぁ女神だから清らかにかふむなるほど。
少し遅れてフィリスが転移してくる。しかしまぁ指鳴らし転移ってどんな理屈で出来てるのか気になるがまぁいっか。
「あ、龍騎ここにいたんだ」
「フィリスここは?」
「ここは、星々の導き。転生者の占いみたいなもの、ほらあそこ強く光ってるでしょ?」
右上にある星は強い
「あれは、君だよ」
「おれ?」
「うん、転生者として成功する。龍騎はそんな強さがあるのよ」
「そうなのか?」
「そうだよ、私が言うんだから!!」
「当たるのかこれ?」
「分からない」
「分からないのかい!?」
「あはは…適当に運を任せてるからね」
不思議とこの星に意味がある様にも見えた、他にも二つほど光っていた。
「他のふたつは誰だ?」
「あー、私が異世界に導いたのよ。錬金術士と誰だっけ」
「忘れてんのか、けど錬金術士って……」
「そう、最強でチートな存在。私の計算が正しければもう見習いかな」
「へぇ? どっかで会えるか」
「多分ね、さぁ行こう。転生の間へ」
一番いい顔を浮かべていたフィリス、女神の役割って転生させるだけじゃないってのがよく分かった気がした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます