一章女神特訓編

女神の部屋

俺は死んだ、あのロリっ子に殺された。

それを知る為に女神によって経緯を体験したってわけになる。



「おかえり、追憶体験おつかれ様ね」



ここは女神の部屋、異世界へ行く通過点みたいな場所。この少女の名前は――――。



「私の名前はフィリス。私のことは後々話すとしてっと君のことは調べてるわ。竜ヶ崎龍騎りゅうがざきりゅうき、妄想変質者この二つ名と―――"術式"に関する特殊高校生ね」



竜ヶ崎龍騎、改めて言うと高校一年生で術式の使い手だ。妄想変質者と言い、変態から抜け出せない哀れな存在がこの俺様だ。

"術式"は死ぬ前の世界では当たり前にあって、武装強化や物質を作りだしたりなど多様性がある。もちろん扱えるのがごく一部だ。


あぁ、富岡光はその力が使える俺が通う学校の後輩にあたる。一応幼馴染。



「にしても、天使と間違えてさ。あの子にどんだけイジってんのよ」

「え? 天使の導きが現れたらそりゃそうする」

「馬鹿なの!? 女神界でさえ脅威なラグナロクだよ!! ただのバカなの?!」

「罵声に二回馬鹿を言うなよ、しょうがなかったんだあれは――――」



天使の翼でロリは、可愛くてしょうがなくてな。いい登場が空! そうアングル的には―――(中略)

あの可愛さが尊くて―――(以下略)



「――――って訳よ」



女神フィリス戦闘不能、居眠りするレベルの長さだ。そうロリはいいぞ。



「それで私の見る目がいやらしいわけだね」

「いや、断じて違う。フィリスの測定は五十点」

「何が違うのよ!!」

「胸」

「死ねぇ!!」

「がはっ!!」



話はひとまず置いとき、貧乳女神フィリスは少しばかり不満げな顔である。



「誰が貧乳女神だ!!」

「なんも言ってねぇよ」

「ふーんだ。それで、富岡光はこの世界に転移されたわよ」

「あのラグナロク? 隅に置けないなぁ、百合か! なるほどそうか」

「あのねぇ、助けに行かなきゃさ。龍騎はずっとこの先も、非リア充を辿りやがてと三十路魔法少女と賢者の悟りになるのかしら?」

「?!?!?」



その一言は鉛のようにずっしり喰らった。

そうだ、俺は童帝を極めたらそうなるのか。

いや、そのつもりは無いが。 助けるとしても異世界だし難しいな。



「そ、それで今どこに...?」

「ユグドラシル」

「何処だ!?」

「異世界」

「そりゃ分かるけどさ」

「ちょっと待ってね」



フィリスは積み重なってる本を漁るのだが、机の上に乗っかっり俺の位置からしてスカートの中身がで絶景だ。




「あ、あのさフィリス」

「ん?」

「テーブルに乗っかるのはやめような」

「えー、お姉ちゃんみたいなこと言ってる。いいじゃん」

「そうゆう問題じゃなくてな」

「? なによ?」



い、言いづらい。パンツが見えると、言いづらい!! 低身長でロリに思わせるけど、このフィリスは絶対に違いない!

! 女神だからな!! これが合法ロリってこれか!!



いやいや!? そんなことより――――。




「く、クマのぱんつが見える」


見たものを口を滑らせて俺はスカートの中身を口にしてしまった。



「え?!」

「はっ!?」



フィリスはみるみる顔がりんごのように真っ赤になる。あ、精神的に終わったと悟る。



「やっぱり変質者ですね!」

「いや!? これは違うんだ!!」



フィリスは頬をふくらませて可愛げある感じで罵倒する。



「バカバカ!!」

「すまん」




本棚から手に取りフィリスは俺の顔に投げつけた。



「いて」

「それに書いてる」

「どう読むの?」

「手」

「開けない、縛られてるんだしさ」

「忘れてた」



指をパチンっと鳴らしただけで、俺を縛っていた縄が解け落ちる。

おおっ。と言わんばかりに感動して腕を動かした。



「それなら本見れるでしょ?」



俺は椅子から立ち上がり軽く背伸びする。



「んー!!」

「寝起きのように背伸びするんだね」

「まぁ、体バキバキだしな。縛られた訳だしな」



その本を手にして俺は文を読んだ。



"ユグドラシル、世界樹とも言われてる。7つの世界と繋がっている、神や巨人など様々な世界がそこにある"



そして、文の最後に追伸を意味するP.Sがある。



"明日はカレーライス"



あれ? いらない情報が書かれている。

更に見ると掠れてる文字がある。



"二―――が、崩――して―――"



何やら肝心なヒントだ、フィリスの方を見ると何やら書いている。



「なぁ」

「んー?」

「掠れて読めないけどこれなんだ?」

「終末崩壊で"二の世界が崩壊した。"だよ」

「えぐ」

「世界を終わらせるのも神の仕事だからね」



呑気な声でフィリスは言った、まぁそりゃそうだな。



「新入りか?」



次に渋い声が聞こえた、フィリスの顔を見るが左右に振る。違うらしい。再び視線を降ろすとグラサンをした鶏一匹に目が止まり驚く。いついたんだこの鶏!?



「少年よ、ニワトリがなぜ喋るかなんて聞くんじゃねぇぞ? ニワトリにはニワトリの理由があるんだぜ」



謎の存在喋る鶏一匹現れたけど、それより光を必ず助けるぞっと小さく思った。

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