アハーディの歌
ちびけも
創世二三九年
とある森の中でアハーディという名前の少女が歌を歌っていたら、
歌声に惹かれて妖精が集まってきました。
少女を気に入った妖精達は少女が帰れないように森に魔法をかけて出口を隠してしまいました。
少女は森から出ることができずに迷い続け疲れ果ててしまいます。
少女が休んでいるとそこへ1羽の鳥が飛んできました。
少女がわけを話すとその鳥は、「僕は歌えないから君の声を貸してくれたら、
僕が君の声で歌って妖精達を惹き付けてあげるのでその間にお逃げなさい、
僕は空を飛んで森から出ることができるので君が森を抜けたらそこで声を返しましょう」と提案しました。
少女が声を貸し与え鳥が歌い始めると妖精が集まり始め、少女はその間に森から逃げ出すことができました。
鳥は少女が森を抜け出るのが見えたので僕もそろそろ飛んで逃げようと思いましたが、
歌を聞いて集まったのは妖精達だけでなく狐もいたのです。
鳥が飛ぼうとしたまさにその瞬間に狐が襲いかかり、鳥は羽をもがれてしまいました。
飛べなくなってしまった鳥は少女に声を返すことができず森から出ることもできなくなってしまい、
美くしくも悲し歌を歌い続けることになりました。
森の中に住み美しい少女の声で鳴く飛べない鳥は
その後少女の名前を取ってアハーディ鳥と呼ばれるようになりました。
おしまい。
アハーディの歌 ちびけも @chibikemo
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