第229話 続・差別なき表現とは

 『第214話 差別なき表現とは』の追記です。


 少し前に放送したドラマ『ドライブ イン ウクライナ』を流し見しました。

 そのドラマ中で、こんなシーンがありました。

 途中から見たので、細部は分かりませんが……


 ある少年が、母親にボクシングジムに入会させられます。

 少年は、ちょっと引きこもりな感じです。

 母親は去り、30代後半ぐらいの年齢の男性コーチが、少年を鼓舞するために言います。

 

「ボクシングをやりたいか!」

「スカートを履きたいか!」


 もう一語、「男になりたいか!」とか言ったかも知れません。

 が、「スカートを履きたいか!」の台詞を聞いた時、咄嗟に思ったのが、


「アメリカや日本じゃ、炎上案件の台詞だ!」です。



 このドラマは、戦時下の現在のウクライナで制作されたものです。

 少年のシーンは回想シーンなので、十五年ぐらい前の出来事と思われます。

 しかし、今のデ●ズニーなら「回想シーンだから、OK」とはならないでしょう。


「男性がスカートを履くことに対する差別だ!」と批判されそうな台詞です。

 私も、一瞬ヒヤリとしました。

 

 ……自分が『行き過ぎたポリコレ』とやらに毒されていることを実感します。


 そもそも、現在のウクライナは『ポリコレ』どころじゃないでしょう。

 明日、生きていられるか分からない人々が大勢います。


 「差別だ!」と手を振り上げるヒマがあるのは、ある意味『高みの見物』なのかも知れません。


 『高みの見物者』である私に出来ることの一つが、これを記して置くことです。

 五年後、このエッセイは残っているでしょうか?


214話へのリンクも貼って置きます↓


https://kakuyomu.jp/works/16817139555149987426/episodes/16818093073483628013


 おっと、読み直すと文体が違いますね。

 こっちは「です・ます」調ですが、まあ良しとしましょう。

 思ったままに、文字を打ち込んだのですから。

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