第214話 差別なき表現とは
自分の作品の中の話だが、主人公の仲間が少年に「男なら、尼君たちを守れ」という趣旨の台詞を言う。
書いて、ふと思った。
これは『ジェンダー』や『ポリコレ』とやらに引っ掛かるのでは、と。
デ●ズニー作品は、それらへの配慮が著しい。
去年だったか――スマホ広告に公式ストアのプリンセスドールが出て来たので、閲覧した。
二万円近い人形が半額とかで販売していた。
その中で――パッケージの文字を翻訳すれば、『白雪姫風人形』になるのだろうか。
褐色肌に、それっぽいドレスを着た人形が表示された。
片や、アニメ版プリンセスドールは、アニメのままの肌の色だ。
同社の実写版『リトルマーメイド人形』は、実写に準じている。
『スター・ウォーズ・スカイウォーカーの夜明け』では、異人種の女性兵士二人のキスシーンがあった。
どうせなら、男性兵士バージョンも入れろとは思ったが、『スーパーマン』の漫画には、バイのスーパーマンと彼氏の濃厚なキスシーンがあったか。
彼氏は、イーストウッドくんでもクルーズくんでもなく、ナカムラくんである。
ここにも配慮がある。
配慮が過ぎた結果、カオス状態である。
ドラマの『アンというの名の少女』も、途中で打ち切りを食らっている。
黒人問題や、当時の実際に起きた先住民への迫害エピソードが理由なのだろうか。
しかし、なぜ迫害エピソードを『アン』に入れてしまったのか。
原作をそのまま映像化するだけでは駄目だったのか。
『ロードオブザリング・力の指輪』には黒人のエルフの登場で議論が起きた。
海外ドラマでは、ランスロット卿を黒人が演じていた。
現代の基準を昔の文学に挿入すると、ビジュアルへの違和感は避けられない。
バイキングは、女性戦士がいたことは遺骨から分かっている。
それは、彼らには当たり前だったに違いない。
強さが全てだったのだ。
だが昔の日本風の世界で、「女性を守れ」という台詞への配慮を考えなければならないのか。
ま、ド素人の私が書いて小説なので深く考える必要は無いだろうが、気になる所ではある。
気にした方が良いのだろう……たぶん。
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