第二章 とりあえず状況整理してこ。

中休み一目ぼれしたあいつは現れた。

「で、土岐くん?」

やっぱり可愛い...。マジ死ぬこんな子目の前に現れたら。

「君はー私に、一体どんな呪いをかけたんだい?」

かけてねぇわ、そんなもん!

(いっそかけられる能力欲しいわ!!)

「いやでもあなたこそなんで現れるんすか?」

「知らんがな。」

「ですよねー」


沈黙が訪れる...。


「とりあえず、いつ土岐くんのところに移動するかわからんしー。

 うーん。ダルイな。」

たしかにな。そんな急に目の前に現れたらこっちだって困る。

ていうかなんでワープをこんなすんなり受け入れてるんだ?

「ねぇ、どうしてワープをそんなに”すんなり”受け入れてんすか?」

「え...いやそりゃまあ、なんかこんな事もあるっしょ!って感じ?(笑)」

なんか隠してる...?まあいいや。

「とりあえず私が降ってきたりでもしたら走って逃げてね。」

「えぇ...!?」



その夜

「土岐、お風呂に入るぞぉ。」

父さんが風呂に誘ってきた。

「いやこの年になってまで一緒入らんがな。」

「えぇー?いやだぁはいろぉよー。背中流してあ・げ・る・か・ら♡」

きもちwa...自分で入ります、そう思いつつ風呂に入る。

「まじでなんなんだろ。この仕掛け

 いっそ一種のラブコメ的展開やん...ようわからんけど。」

「え、土岐くんなんでいんの?」

風呂場にはそいつがいた。

「は、はぁ!?警察、警察!!」

「うーん?あ、え...?」

徐々にそいつの顔の色は変わっていく。


「マジこの仕掛けやだーーーーーーーー!」


夜の自分ちに叫び声が鳴り響いた。


「土岐ぃ?大丈夫かぁい?」

「え、あぁうん父さん。だいじょ、じょぶだからとりあえず家から出てって!?」

「えぇ...?」



「あぁごめん騒ぎすぎた?」

「貴方のあれは騒ぐの範囲内なの?とりま風呂あがって下さいよ。」

「というか出てけよ。」

すんませんすんませんとその場を去る。


とすぐに赤面する。

(え、ヤバいヤバい死にそ...)

「あ、鼻血...」

ガララッという音で扉は開く。

「土岐君、こうなったらもうどうにかするしかないね!!」

バスタオルをつけ風呂から出てきて、そいつは言い放った。

「(ブフッ)とりあえず俺は服持ってきますね...」

(マジでもう人生が狂った...)



一方その頃外では...

「さむぅい...いつまで外にいなきゃいけないのぉ?」

父はなぜか後日風邪をひいていた。

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好きな子がワープしてくるようになった。 @parts

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