とても緊迫した闘いですね……! 料理シーンで、こんなにラスボスバトルのような壮大な闘いを表現できるなんてすごいです!
鴆の毒鳥を由来とした名前が、ここにきて大きな意味を持ってくるとは……。
彼は、雲日の羽を見たら、慧玲ちゃんがすぐに自分との戦いだと気づくと自信をもって忍ばせたのでしょうね。
恨んで当然の皇帝を前にして、心を完璧な中庸に保つのは非常に難しそうです。でも薬でありたいという慧玲ちゃんの強い気持も負けていないはず……!
作者からの返信
松宮様
お読みいただき、ありがとうございます。最終決戦となる調薬の場面をどのように表現するか、考えに考えて、このようなかたちになりました。彼女にとってまず倒すべきは毒のみずから。続けて、鴆です。どちらもおなじものでもあります。
鴆毒はぜったいに登場させたいものではありましたが、そのままだとあからさますぎるので、実際に鴆の異称とされる雲日をつかいました。鴆はすべてを見抜いてくれる慧玲を愛し、またそんな彼女だから敵と認めてもいます。慧玲もまたしかりです。
このふたりの関係は殺し愛ですが、時々少年漫画っぽいなとおもいます(笑)
ニューギニアに生息するピトフーイという鳥がこの鴆の元ネタではないか、という情報がありますね(羽毛に毒を持つそう)。何かのきっかけで昔の中国にこの話が伝わり、やがて鴆の伝説になったと考えると中々ロマンがありますね(もしくはピトフーイの仲間が古代中国に生息していて現在は絶滅してしまったという説も)。
作者からの返信
ラジオ・Kさま
お読みいただき、御礼申しあげます。
まさしくです。鴆については様々な文献、資料を読みながら原稿に落としこんだので、ラジオさまのように読みこんでくださる御方がおられると報われたかんじがして嬉しいです。
滅んでしまった種がいたのかもですね。中国の食材、漢方には謎めいたものもあり、絶滅種もいるのかなとときめいています。