応援コメント

84‐1 彼が毒になるまで《鴆 回想》」への応援コメント

  • これは壮絶な鴆の子供時代ですね……。皇帝を憎むようにと鴆の母親は仕向けていますが、こんなことを幼い子に吹き込む母親こそが一番の毒な気がします。
    ここまで壮絶な人生ではなくても、こういういびつな関係性の親子は現代日本でもいくらでもいる気もしてきて、それがまたリアルに恐ろしく感じられました。
    しかも父親も彼のことを気遣ってくれないとは……悲しすぎますね。
    鴆の母は、こんな風になってしまった自分が、妾腹とはいえ新皇帝の妃になれると信じているのかな……利用するつもりが利用される未来しか見えないのに;

    言葉がいつもながらに美しくて、揺篭歌(こもりうた)みたいな素敵な表記は、どうやって思いつかれるんだろうと感動しました(∩ˊᵕˋ∩)・*

    作者からの返信

    松宮さま
    お読みいただき、ありがとうございます。
    みずからの望みをかなえるために子どもに夢を託す、というよりは望みを押しつける親は意外といますよね。鴆の母親はもとが恵まれていただけあって、とても不幸な御方で、だからこそおなじ不幸のなかで苦しんでくれる息子に依存していたところがあったのかなとおもっています。
    俗にいう毒親ですね。

    揺篭歌は中国語なのです(*^^*)
    後宮食医の薬膳帖では中国語をベースにルビを振って、世界観を表現しているので、そうしたところも楽しんでいただけると嬉しいです(n*´ω`*n)

  • これはあれですね、読者に想像させることで成立する描写ですね。
    呪詛からの狂気は凄まじい……。

    作者からの返信

    ラジオ・Kさま
    お読みいただき、ありがとうございます。
    いきなり鴆の回想からだったので、戸惑わせてしまったのではないでしょうか💦
    ひとつひとつ、母親が毒を施していく描写は確実に落としこみたいところだったので、作者も呪詛をこめて言葉を紡ぎました。鴆と慧玲は同じように地獄を渡ってきた仲です(*^^*)