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81 四八珍の薬」への応援コメント

  • 知らないものが幾つかあったので色々と調べてみました。

    ・紅燕(キシャ)
    →漢字では「 紅燕鷗 Sterna dougallii 」、ベニアジサシという鳥がヒット。見た目からどう見てもフクロウではないし、しかも分類的にはチドリ目カモメ科。
    →カタカナではカガミガイの方言であるとヒット。愛知県一色町(現在の西尾市南西部)で採集されたとのこと。
    →文中にある別名、鬼車で検索すると同名の怪鳥がヒット。「正字通」では「鶬虞(そうぐ)」の名で記され、文中の生態と合致する。これが元ネタか。

    ・紅頭鷹(ヒッポウ)
    →漢字では「清代八珍」の満漢全席「四八珍」 、その中の禽八珍の1つにあった。読み方は記されておらず。
    →カタカナでは「畢方」がヒット。山海経に登場する妖鳥。この鳥が現れると天下に怪しい火事が起こると恐れられているとか。これが元ネタか?

    ・彩雀(ラン)
    →漢字では「彩雀鸟 Saltatricula multicolor」、何故か学名検索で日本語はヒットせず。
    中国語のサイトによるとフィンチの仲間で、南米に生息するとのこと。カカオは中南米原産なので、方向は合っている。
    →カタカナでは「鸞」がヒット。 中国での想像上の鳥。形は鶏に似て、羽の色は赤色に種々の色をまじえ、声は五音にあたるとのこと。文中の描写から元ネタはこれ?

    ・四八珍(しはっちん)
    →検索すればすぐにヒットする。周代より伝わる八珍、その最終バージョン? 満漢全席「四八珍」 とある。清代のもので、現在の感性では「???」なものがあったり、何のことかわからないものがいくつかある。「驢窩菌」とか。
    こういったものを元ネタとして作者様がこねくり回し完成したのが、作中の「四八珍」ではないか、と推測する。

    ところで、最後に麒麟の骨のくだりはぞっとしました。真相が楽しみです。

    調べたものは私の主観とネット情報が主ですので、どこまで正しいかわからないと、ここに記します。長文失礼しました。

    作者からの返信

    ラジオ・Kさま

    ……さすがです。全部正解です。
    現在では素性が不明になってしまっているもの(特に禽八珍)は、中国の「山海経」からふさわしい禽を捜しました。現在では絶滅してしまった動植物が昔の書には記録されていて、現在は妖怪として伝承されていていてもおかしくはないとおもいましたので。
    驢窩菌は「驢馬=飼いならされた」というところから「コウジカビ」に結びつけました。
    これだけ読み解いていただけるなんて、作家冥利につきます。ほんとうにありがとうございます。

    引き続き、楽しんでいただけるよう、いろんな知識を稼働させて頑張ります(n*´ω`*n)

  • 珍しい薬の材料となる生き物たち、聞いているだけでわくわくしますね(*ˊᗜˋ*)
    最後がまさか麒麟の骨だとは……!
    でもそんなもの、なかなか手に入らないだろう……と思っていましたら、皇后さまがお持ちだと……!?
    昨年骨となったばかりのように……。慧玲ちゃんの出会った麒麟が思い出されますね。
    皇后さまが関わっていたと……?

    作者からの返信

    松宮さま
    資料と睨めっこしながら、幻想と現実の中間をとれるように考えたので、そのように仰っていただけて大変嬉しいです。ありがとうございます。
    なぜ、麒麟の骨を皇后がもっていたのか。第五部は様々な人物が大幅に動きますので、引き続き、お楽しみに!