藍星ちゃんの恨みの理由が知りたかったのですが、そういうことだったのですね……。
慧玲ちゃんは人を助けこそすれど恨まれるようなことはあまりなさそうなので、先帝への恨みからというのは納得できる理由です。
しかも金の毒に侵されていたと……。そのことも「仇討ち」を急がせる理由になったのかなあ……。
でも死にたくないと言ってくれたことに希望がありますね。深く憎んでいたとはいえ、ずっと慧玲ちゃんの側にいてその人となりを見ていたなら、恨み以外の感情が生まれたこともあったと思いたいです。
作者からの返信
松宮さま
毎度細やかなご感想を賜りまして、ありがとうございます。
藍星はずっと側で渾沌の姑娘のほんとうの姿を見続けてきました。復讐をした農民たちの顛末も……きっと慧玲に報復をしてもなにもならないことに気づいてくれるとおもいます。
この度の小説そのものの裏テーマが怨みの毒。ということもあり、重いエピソードは増えがちですが、今後とも読み続けていただければ嬉しいです。
藍星ちゃんが先帝の死に感じた喪失感……私自身も、ずっとスケールは小さいですが若干の覚えがあります。怨みの対象であるべきはずの相手がこの世界から消えてしまうと、「お前に大切なものを奪われた私は何だったんだ」って凄く虚しい気持ちになるんですよね……。
凬様を救えなかった、救える力はあったのに眼前で死を選ばせてしまった――その悔恨があるからこそ藍星は強引にでも救おうとする慧玲ちゃん、まさしく涙を次の力に変えるヒロイン。素敵です。
作者からの返信
板野さま
お読みいただき、ありがとうございます。
共感いただき、重ねて御礼申しあげます。
愛の喪失感も重いものですが、怨みの喪失感も同様ですね。
怨みとまではいかずとも、みかえしてやりたい、報いてやりたいという想いは時に人の心を支えてくれるものです。私も意外と反骨精神旺盛なので(笑)
フォン妃は私もお気に入りの人だったというのもあり、部を跨いでひきずっております。藍星だけは救いたいですね。この部の結末は何種類か頭のなかで構想していたので、書きながら最善のルートに進むことを願うばかりでした💦